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同じEOSの名を持っていてもEOSとEOS Mでは違う方向を目指す存在だと思っていた。
だけど EOS M5はその針路を急転回しEOS艦隊の中央に舵を取ったように思う。
EOS M5が発表された夜、品川キヤノン(正確にはINCでなくCMJの方)で開かれた説明&体験会に行って来た。
これまでもEVFを外付けできたEOS Mは存在するが、EVFを内蔵、結果、軍艦部を持つEOS Mは初めて。そのせいで印象は文字通りミニサイズのEOS然。ペンタ部(ペンタプリズムはないのでやはり軍艦部の方が正確か)にストロボを格納するのも中堅EOSのデザインライン。
同時発売の新型高倍率ズーム、EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMを付けた状態でもiPhone 6 Plusより短い全長。そして、このM5、ボディ内に5軸の手ぶれ補正を内蔵している。あれ?それってEOS初めてじゃ??
ちなみにこの状態(EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM + EOS M5)で約730g(CIPA値)、最新のEFレンズ EF24-105mm F4L IS II USM 1本分(795g)にも満たない軽量さ。
EOSシリーズを継承したシャッター周辺のデザイン。スプーンカットというらしい。
シャッター外周部のメインダイヤルの造形は美しいが、EOSというよりPowerShot Gシリーズの系譜に感じる。
で、このメインダイヤルがカタカタと回るのはちょい安っぽい気がする(いや、狙ってやっているクリック感だとはわかるのですが)。
メニューを暗所用の配色に切り替えるモードなど、細やかな配慮と練り込みが感じられるUI。
ファインダーを覗きながら親指の腹で回せる露出補正ダイヤルは◎、その隣のサブ電子ダイヤルと、上面に配したファンクションボタンも良い使い勝手。
単にEOSのミニチュア化、ではなく、EOS Mとしての操作性を練り込んでいるのが感じられる。
現時点ではミラーレスカメラは一眼レフレックスカメラを全面的に凌駕しているわけではない。だけど、近い将来、実用的にも実質的にもミラーレス機が主流になるのは嘘ではない気がしてきた。そんなことをEOS M5を触りながら考えた。
実際の撮影や機能を含めたレビューは次回以降で。
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