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EOS 5D Mark IVの進化ポイント

キヤノン自ら発表を匂わせていたEOS 5D系の最新モデル、EOS 5D Mark IVが発表。
iPhoneやMacもそうだけど最近は発表前にリークが多いので、正式発表はそのリークの内容チェックみたいになっちゃうのが寂しい。
第一印象でいえば、真面目で保守的なアップデートだなあ、と(言い方を変えると華がないというか、飛び道具がないというか)感じるけれど、よく見るとフルサイズEOSの中核機として今後4年は戦える、という王道路線。

EOS 5D の系譜(ワタシは動画が基本なので、純粋なスチル機である初代5Dは割愛)

Eos_5d_mark_iv_spec_01

・遂に3,000万画素機に。
 5Dベースの超高画素機 EOS 5Dsがあるので、画素数をどの辺にもってくるか
 興味あったけれど、三千万の大台に乗せてきた。ニコンD810が3,600万画素だし。

・測距輝度範囲、常用感度域、コマ速、は、ちょっとずつとはいえ着実に向上。

・GPS、WiFi、NFC、タイムラプス機能、それぞれすでに他のEOSが搭載してるけど
 全部入りは初めてじゃないかな、FTP/FTPS転送内蔵はEOS初。

・DPRAWは独自センサーだからできる飛び道具。とはいえ実際の効果はまだ分からん

・ようやく中核機に4K搭載。しかもDCI 4K(わざわざTV4Kにする方が面倒なのかな)
 30P上限なのはキヤノンのヒエラルヒー構造ではなく単にDIGICがシングルだからか

・何気に重量低減。EOS 5D Mark II以下に。

・円安の影響があるのか、高価いよ、初値・・・。

一眼レフベースのEOSで4Kは、EOS-1D C、EOS-1D X Mark IIに続く3機種目。
較べて見ると

Eos_5d_mark_iv_spec_02

CanonLOGこそ載っていないものの、それ以外ではEOS-1D Cと同等、フレームレートではEOS-1D Cを超えているし、デュアルピクセルCMOS AFも動画サーボも使えるし。
高価い印象のEOS 5D Mark IVだけど、動画機としてみればEOS-1D Cがスペックアップしつつ、サイズ&価格ダウンしたとも言えてEOS-1D Cの置き換えにもいいかも。

でもなあ、SONYもフジもLOGに熱心(?)に取り組んでいる中、EOSがLOG非搭載ってダメだと思う。それはシネマEOSの領域、と思ってるんなら、余計ダメ。
LOGって万能選手でも切り札でも無い特殊用途のものだと思っていて、過剰な期待は禁物なんだけど、イチガン動画、を牽引する自負があるのなら、上級機には積極的に搭載して欲しい。EOS 5D Mark IIが一時代を切り開いたのは、そこにニーズがあったから、ではないと思うんだ。

Eos_5d_mark_iv_spec_03

外観はEOS 5D Mark IIIを踏襲していて新鮮味には欠けるけど、まあ、5Dらしい。
EOS-1D XとEOS-1D X Mark IIが、そっくりに見えながら意外と細部が異なるように、今回も違う部分はそこここに。

・軍艦部のパーテーションラインはGPS/WiFi搭載機のお約束。
 でもEOS-1D X Mark IIの時よりは処理がきれいな感じ。

・機種名バッジが肩に移動し、従来のバッジ位置にN3端子が移動。
 これはUSBが2.0から3.0になって側面のスペースが足らなくなったからだと思う

・機種名バッジ処理が変わって、EOS部分はバッジじゃなくプリントに
 同時にマイク穴の形状が桜型5つから5D2同様の横3つに

・グリップ、シャッターボタン周囲、右側前縁部、の処理が少し変わってるようにみえる
 5D3より5Dsに近い感じ(参考:5D IIIと5Ds 5Ds Rの外観上の違い

・スチル/動画切換スイッチの処理、アクセスランプ、外光センサーの位置が変更

いま、分かる変更点はこんな感じかなあ。

Eos_5d_mark_iv_spec_04

え、発表が今日(8月25日)で発売が9月8日って。リードタイムが少ないのは良いことだけど、カメラ雑誌の発売がそれまでに無いタイミングを選ぶのか、キヤノン。

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