先日のシグマレンズセミナーイベントではDSLRムービーに特化したが、そのときに一緒に使用したのがマンフロットのビデオ用フルード一脚Manfrotto 561BHDVと、ikan Elements Super Fly Kit およびikan Friction Follow Focus。
今回は、そのなかでikan社のDSLRムービーサポートシステムのインプレッションを行う
撮影/写真提供 クマデジタルさん
このレビューはWillVii株式会社が運営する国内最大級家電・ゲームレビューサイト「 みんぽす」のモノフェローズイベントに参加して書かれています。本レビュー掲載によるブロガーへの報酬の支払いは一切ありません。レビューの内容につきましてはみんぽすやメーカーからの関与なく完全に中立な立場で書いています。(唯一事実誤認があった場合のみ修正を行います)「モノフェローズ」に関する詳細はこちら。(WillViii株式会社みんぽす運営事務局)
このエントリーは厳密にはセミナーレポートではありませんが、当日の写真やムービーを多く使っているため、モノフェローズ表記を行っています。
撮影/写真提供 GOMAさん
DSLRムービーは一眼レフの操作そのままでHDムービーが撮れるのが特徴。なのになんで大袈裟な機材を装着するかと言えば、スチルの操作性イコール動画の操作性ではないから。
スチルでは撮影中(露光中の意味ね)にフォーカスやズームを動かすことはまず無い(露光間ズームとかの手法はあるけど)が、動画ではわりと日常的。一定速でフォーカスを動かしたいが直接リングを回すかたちではうまくいかないことも多い。さらにいえばシネカメラではフォーカスはDPじゃなく別のスタッフの仕事だったりもする。
そのため外部からカム駆動でフォーカスを操作するフォローフォーカスシステムが多数売られている。
使うとこんな感じになる。
EOS 5D Mark II + SIGMA 85mm F1.4 + Manfrotto 561BHDV + ikan Elements Super Fly Kit + ikan Friction Follow Focus モデル 紗々さん
ロングバージョンはこちら
フォローフォーカスは各社から出ているが、ikanのものはレンズ駆動をギアではなくシリコン(だよね?)で行うのが特徴。
ギア(ベルト)を用いるシステムは、レンズ毎にパーツ交換して組み上げる必要(時間)がありDSLRの機動力を大幅にそぐ(レンズによっては使えない場合もある)が、ikanはフォーカスリングを摩擦抵抗で回すため、基本的にレンズを選ばず汎用性が高く、セットアップが比較的容易なのがアドバンテージ。
ただし、摩擦抵抗で動かすと言うことはギアのようにしっかり咬まないと言うことでもあり、適切にレンズと圧着した場合には、ギア式よりかなり滑らかに動くが、圧着具合によっては硬かったり滑ったり空回りする。また、今回、フルード一脚で動かしていたせいか、使ううちに微妙にカメラがズレ、肝心なときに上手く回らないこともあった。
ビデオカメラと違い、スチルカメラは三脚穴が1つなのでどうしても軸がずれやすい。いまさらEOSの三脚穴をビデオ型の2つにする訳にはいかないだろうが、ムービーを本気でやるならビデオ型の三脚穴を持った動画グリップ、キヤノン用意しないかなあ。。。
なお、フォローフォーカスシステムはリグと一体運用が原則。今回はikan Elements Super Flyを併せてお借りし、組み合わせている。
このリグ(グリップ)も、他社のような大がかりなものではなく、機動性汎用性を意識したもの。Manfrotto 561BHDVとの組み合わせはなかなかいい感じだった。
イベント時にはフォローフォーカスのみのテストができなかったのでクリスマスの食卓を。
シグマからお借りしている85mm F1.4は最短撮影距離が85cm。85ミリ単焦点としては標準的な数値で文句はないが、テーブル上の料理をアップで捉えるには足りないのでEF100mm F2.8L MACROに。
こういうピン送りを行うにはフォローフォーカスは好適、
今回、慣れる時間なく使ったため、運用でカバーできる部分や、他のメリットデメリットもあるかも。また、改めて貸し出ししてくださいね>関係者様
ikan貸し出し協力:国内総代理店 フォーカルポイントコンピュータ株式会社
ikanも同社オンラインショップで販売中
–ads–