ソニーミュージックからNo.1 90s MOVIE HITSなる企画CDが先月発売されていたのをたまたま見かけて買う。そしたら去年、No.1 80s MOVIE HITSというのも出ていたのを知って、慌ててamazon。
そのタイトルの通り、80年代および90年代に日本で大ヒットを記録した映画の主題歌/テーマ曲を集めたオムニバスアルバム。
ソニーミュージックゆえか、ほぼすべてオリジナルのサウンドトラック盤が収録されているのが素晴らしい。
それぞれディスク2枚組。ナンバーワン・エイティーズ -ムービー・ヒッツは32曲、130分。ナンバーワン・ナインティーズ -ムービー・ヒッツは35曲、148分のボリューム。
80年代は、フットルース、バック・トゥ・ザ・フューチャー、フラッシュダンス、スタンド・バイ・ミー・・・
90年代は、ボディガード、ゴースト ニューヨークの幻、プリティ・ウーマン・・・
ナンバーワン・ヒットと名打ってるだけにメジャー映画ばかりで、バグダッド・カフェとか名曲に彩られた秀作は入ってないのだけど、その分、時代の空気を色濃く映してるアルバムになっているように思う。
しかもカラーで各サントラ盤のジャケットが収録されているのが素晴らしい。
ジャケット眺めながら曲を聴いているとそれだけで泣けてしまう(笑)
大学生だった80年代、手当たり次第に映画を観ていたあの頃。ミリオン座やゴールド、シルバーといった名画座だけでなく、封切りも片っ端から見ていた。
名古屋の小さなタウン誌に映画評(いや、今思えば感想)を書く代わりに、試写会や劇場招待券を貰い、年間百数十本見ていた映画が、いまの自分の血肉になっている。
親戚のとっぽい叔父さんからタダ同然で譲って貰った真っ白に日焼けした中古のスカイラインジャパンは、大学の友人からは霜降りスカイラインと呼ばれていたが、そのカーステレオから流れていたのはレンタルレコードで借りたサントラからカセットに入れたこれら映画の主題歌だった。
その意味では90sより80sが自分には印象強いけれど、90sは映画主題歌がアーティストのプロモーション戦略と密に結びつく時代なので、音楽としても大ヒットした名曲が並ぶので、こちらも◎
タイタニック、美女と野獣といったお約束の名曲が並ぶ。
全曲に簡単な解説がつくのもいいが、同じく全曲に歌詞と対訳が付いているのが素晴らしい。
ムードだけで聴いていたスタンド・バイ・ミーなど、歌詞を読むとまた違った趣がある。
愛と青春の旅立ち(これは名画だと思う)は、郷ひろみが歌っていた日本語版ではなく、素直な対訳なのでぐっと印象が違うし(笑)
iPadに転送してヘビーローテーション(といっても両方のアルバムを一巡するだけで4時間半かかる訳だが)中。
惜しむらくはiTunesのリストに出るのが、曲名とアーティストになってしまい、映画のタイトルが分からないこと。Say You. Say Me(ライオネル・リッチー)が「ホワイトナイツ・白夜」の主題歌だったのは覚えてるけど、Unchained Melodyと書かれてもゴースト ニューヨークの幻は出てこないもんなあ・・。
またジャケット写真もなし。がんばって画像探して貼り付ける手もあるけれど、それもなあ。
iTunes Storeで、これらの曲に映画の場面のスライドショーでもついたバージョンがあったら多少高くても買うけれど、そういう商売はしないようだ。
ともあれ、mono-logueの主要読者層である(と勝手に思ってる)30代、40代のひとは買って損はしないと思う(笑)。
amazonで短尺ながら試聴できるので、しばしタイムトリップをお薦め。
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50代ですけどw
懐かしい名前ばかりですねぇ。同じく大学生だった80年代前半。当時は地方では普通に二本立て上映だったので、本数は稼げましたね。週一で100本。
大学の近くにはサロンシネマという名画座があって(今もある)月一でオールナイトでシネマラソンやってくれて、ずいぶん通ったものです。
嗚呼。