映像編集をメインとしたMacintoshとカメラ、ワタシの興味関心の向く モノ関係の欲望とレビューのモノローグ SINCE 2006  このblogはアフィリエイト広告等の収益を得ています。収益はすべてモノローグに役立つ無駄遣いに使わせていただきます。

クリエイティブ用途にデザイナーモニターを使いこなす:BenQ PD2725U(SP)

Macとの相性が良い27inch4Kハイエンドモニター:BenQ PD2725U の続編(後編)です。
前編では姉妹機ともいえる32型デザイナーモニターPD3220Uとの共通点、違いを紹介しつつ、特にHDR10とHDR400の違いや意味について解説しました。また、他の多くのUSB-C接続モニターと異なり、PD2725Uが同じUSB Type Cコネクタを採用しながらThunderbolt 3接続であることの優位性(Thunderboltデバイスのディージーチェーンが可能)についても説明しました。すでに現行製品がすべてThunderbolt 3対応であるMacとの親和性、相性が良いと言われる所以です。(もちろんUSB-C接続も可能です)後編である今回はデザイナーモニターならではの特徴を使いこなすポイントを紹介します。

BenQ PD2725U 公式ページ
このレビューはBenQ社より検証機を貸与頂き大学の研究室でおよそ3か月に渡り試用、執筆しています。本レビューは同社に感謝しつつもフェアな視点で書いているつもりです。間違いが有ればワタシの責任です。事実誤認や間違いがあれば修正し修正点を明記します(誤字脱字の修正を除く)。
このブログにおける【AD】【PR】【SP】等 表記と運用ポリシーについてはこちらをご覧下さい。

BenQは映像や写真のプロ向けモニターからデザイン用途のプロ向けモニター、ビジネス用、エンタメ向け、ゲーム向けと様々な用途に最適化したシリーズを展開していますが、デザイナー向けプロフェッショナルモニターであるPD2725Uは「色表現」が最重要課題のモニターです。
その色は綺麗とか映える、という意味ではなく、正確で信頼できる、ということ。同社のAQCOLORシリーズは厳密な色精度を実現するための機能に加え、最終的に全台がキャリブレーションされ、その検査証と共に出荷されます。それはCalMAN認証およびPANTONEカラー認証といった外部認証を取得していることにも現れます。

そして、その精度を活かす機能がPIP/PBP。そしてDual Viewモードです。
PBPはPicture by Picture。PD2725Uに繋いだ2台のパソコン(MacでもWinでも信号変換すればタブレットでもiPhoneでも)の入力をふたつ並べる機能。参照データや操作マニュアルを見ながら作業するのに便利です。
PIPはPicture in Picture。PD2725Uに繋いだ2台のパソコンを片方を主画面、片方を副画面として表示する機能。副画面は小さいので(3段階にサイズ変更可能)作業用と言うより、メールやWEB等を開いておいて必要に応じて主/副を切り替えるように使うと便利。ワタシはOSアップデートの時に重宝します(細かく見る必要はないけど、進捗を確認したい)。

Dual Viewモードは1台のマシンからの入力を左右で分割して、左右それぞれ違うカラーモードで表示する機能(後述)

実際にPIP/PBPの動作しているところを90秒の動画にしました。


音楽:iBgm
操作は前回紹介した専用コントローラーであるホットキーパックG2で行っています。このような作業にホットキーパックG2はとても優れた使い勝手を提供してくれます。

実はPD2725UにはKVM機能があります。普通、このように2台のPCを1台のモニターに繋いで使うとそれぞれにキーボードとマウスが必要となります。それでは机の上が繁雑になり使いにくいのでKVMスイッチと呼ばれる切換器を用いて一組のキーボードとマウスで両方のPCを操作するのが(かつては)一般的でした。そのKVM機能をモニターに内蔵したのがBenQです。PD2725Uはモニター入力の切り替えに連動してモニターに繋がったキーボードとマウスも切り替える優れた機能を持っています。

・・・なのですが、近年、キーボードとマウスはBlueToothによるワイヤレス接続が普及し、このKVMを使うには有線キーボードと有線マウスを用意しなければならない(しかもMacでは純正の有線マウス、キーボードはもうない)ことになっています。

のでワタシはLogicool MX Keys Macを使っています。このキーボードは3台までのPC機器とペアリングでき、専用キーを押すだけで接続先を切り替えることができる優れもの。PD2725Uの入力を切り替えつつ(あるいはPBP等で同時に使いつつ)キーボードは1台で使うのがスマートで気に入っています。ロジクールのマウスも同様に切換機能を持っていますが、マウスの裏面に切り替えボタンがあるため、マウスは素直に2台使ってマシン専用としています。

Dual Viewモードは1台のマシンからの入力を左右で分割して、左右それぞれ違うカラーモードで表示する機能です。例えばRec.709でビデオ編集を行いつつ、一般的なsRGBモニターでの表示を確認するといったことが1台のモニターで可能です。デザイナー向けの真骨頂機能とも思います。
これも動画にしてみました。

音楽:iBgm

ワタシは映像編集が多いのですが、Final Cut Pro で動画編集時、PD2725Uにビューアをフルスクリーンで出すのがお気に入りです。

なお、その時はFinal Cut Pro のセカンドディスプレイ表示機能を使いません。この機能は各種表示もセカンダリーモニターに出てしまうため、クリーンな表示にならないのです。Final Cut Pro 環境設定からAV出力設定でPD2725Uを選び(写真では別のBenQ モニターになっています)ウインドウメニューからAV出力をオンにすることでPD2725Uを純粋な(?)ピクチャーモニターにすることが出来ます。

このようにPD2725Uはデザイン用途や映像編集用途に適した高度な機能とクオリティを有しながら、そこそこリーズナブルな価格帯のモニターです。本気でクリエイティブを行うひとの「バランスの良い選択肢」としてとても良い1台だと思います。

BenQ PD2725U 公式ページ

–Ads–

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください