キヤノンの2022年第4四半期の決算短信・説明会資料にあった「レンズ交換式カメラユーザーのすそ野を広げるモデルの投入」は、これを意味していたのかもと思います。
EOS R8、EOS R50の発表。白くて可愛いEOS R50のルックスに惹かれるものの、ここではEOS R8を考えてみます。
にしてもEVFをなくしたコンパクトボディで来るというウワサを一蹴してきっちり軍艦部をつけるあたりはEOSとしてのコダワリでしょうか
Kissシリーズを除き、キヤノンが一桁の「8」を冠したカメラを出すのは初めてじゃないかと思います。銀塩EOSの頃は、1、3、5、7、10・・・。イオスデジタルになって1、3、5、6、7、10・・・。EOS Rになっても1、3、5、6、7、10・・・と来ていたところに8が登場。しかも、EOS Digital以来の6までフルサイズ、7以降APS-Cだったラインナップに、7(APS-C)8(フルサイズ)10(APS-C)となるという・・。ちょっと分かりにくくなった気もします。
基本的にはEOS RPの後継ポジションだと思うのですが、AFやセンサーまわりはEOS R6 Mark II譲りと大幅に強化され、RPは販売継続。一方で連写能力などは下位ヒエラルヒー的ポジションにと、相変わらずきっちりとラインナップを埋めてくるキヤノンですが、ちょっとラインナップ多過ぎにも思います。それともEOS R、RPは併売と言いつつフェードアウトしていくのでしょうか。
この3台の比較でも悩ましいです。EOS R8は写真機としては十二分だと思いつつ、気軽に使うフルサイズエントリー機なら逆にボディ内手ブレ補正(IBIS)は欲しい。でもきっとIBISを入れるとこのサイズ、重量には収まらないのだと思います。なにしろEOS Rシリーズ最軽量なだけでなく、バリアングル液晶モニターを搭載した一眼レフの中では世界最軽量を謳っているEOS Kiss X10と12gしか違わない(そしてKiss X10はAPS-C)。まあ、EOS R10はさらに軽いですが今買うなら8ですよね・・。
そういえばEOS R7のような斬新な操作系へのチャレンジはなく、EOSとして極めてオーソドックスなボタンレイアウトに留めてきました。RPの後継(フルサイズエントリー機)としては適切とは思いつつ、このボタンだけではちょっと物足りないかなあ。
また、RP後継というからには20万円を切って欲しかったのですが、昨今のカメラ価格帯からは致し方ないのか26万ですね・・キヤノンオンラインストアでのEOS RPの2倍の価格になってしまいました。
もうすぐ新年度。毎年、この時期は新規のゼミ生はじめ、カメラ買うなら、Mac買うなら、の相談が出る季節ですが、うーん、悩ましいなあ。と。
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