メインのEOS 5D Mark IIIあるいはEOS-1D Cと使い分ける意味でも、コンパクトでミニマムな運用を意図していたOM-D E-M5 IIに、カメラグリップ HLD-8Gを購入した。ダメじゃん(笑)
小型軽量のメリットを108g(公称値)犠牲にしてまでグリップを付けた理由と、HLD-8Gの印象を書いておく。
そもそも常用汎用レンズ(EF24-70mmF4L)装着時に1.5kgを超えるEOS 5D Mark IIIのサブシステムとしてOM-D E-M5 IIを購入したのは、ED12-40mmF2.8装着時で850gの身軽さが鞄常駐型カメラとして魅力だったから。
もっとも、それならキットレンズになっている12-50mm EZを選択すべきで、その場合はシステム重量680gとEOS 5D Mark IIIの半分以下になったところを、お借りしたED12-40mmF2.8の描写にやられてレンズを変えて導入したのが、そもそもの問題。
ED12-40mmF2.8を装着したOM-D E-M5 IIはノーマルのグリップではあまりに心許なく、安定感に不安が残った。
ので、カメラグリップHLD-8Gを購入。
このHLD-8G、もともとはパワーバッテリーホルダー HLD-8の一部。オリンパスの縦位置グリップとも言えるパワーバッテリーホルダー はガンダムのように分離することができる。Aパーツとも言えるHLD-8Gはシャッターボタン付きグリップ。HLD-6PがBパーツとしてバッテリー部。合体するとHLD-8になる。
のだけど、なるべく小型軽量に、の原則に沿ってHLD-8Gのみを購入。
上:ノーマルOM-D E-M5 II
下:HLD-8G装着時のOM-D E-M5 II
バッテリーパックなしのHLD-8Gのみ装着時は、総重量が108g増加。
シャッターボタンがボディ前縁垂直から、グリップ上に斜めに移動(元々のシャッターボタンも同様に使えるが、ここには文句を言いたい<後述)。EOSに慣れているので、シャッターボタンはこの形態の方がはるかに使いやすい(個人的に、だけど)
HLD-8Gのみだと高さの増加はたいしたことがない。(右手側)
ただ、右手の母指球があたる部分なので、もうちょい優しいカーブにしてくれればいいのに(HLD-6Pが合体するため、そうはいかないんだろう。中間パーツの悲しさ)
反対側(左手側)には、ヘッドホン端子。
最初、本体になくて、ここかよ、と思ったけど、小型化が重要な機体では仕方ないところか。どうせならこっちに他の端子も移動させて、その代わり、普通のUSBやHDMIにしてくれればいいのに、と思ったり。
HLD-8G装着時にはカメラ本体底部のカバーを外し合体させ、カバーはHLD-8Gにある収納スロットにはめる。のだが、これがただ単にはまる、だけなので、HLD-8G脱着時に落ちやすい。
先日、現地でああ、無くした!と思ったら、家の机に落ちていた(笑)このカバーはサービスパーツで売ってくれるのだろうか?
HLD-8Gの底面。そう、HLD-8G装着時にはバッテリー交換が出来ないのが大きな弱点。OM-D E-M5 II自体、動画撮影ではバッテリー消耗が大きいカメラゆえ、ここはつらい。オリンパスには同じ拡張グリップながらアルカスイス互換のECG-2があって、こっちはバッテリー蓋部分が抜いてあって装着したままのバッテリー交換が可能なんだけど、液晶が半分しか開かなくなるし、重そうなので(WEBに記載なし)HLD-8Gを選んだのだけど、ときどき後悔する。
上:ノーマルOM-D E-M5 II
下:HLD-8G装着時のOM-D E-M5 II
カメラ然とした面構えになる。
バッテリー部HLD-6PにはFnボタン等がたくさんあるけれどHLD-8Gにはシャッターボタンと前面ダイヤルのみ。
そのシンプルさもいいのだけど・・・
HLD-8Gを装着しても、HLD-8Gのシャッターボタンとダイヤルは、本体のシャッターボタンと前ダイヤルと同じ機能にしかアサインできない。
えー、それはないだろ???
HLD-8Gのシャッターは静止画に、本体のシャッターはRECボタンに、とか、させてよ・・・。
この辺は惜しいというか残念というか。(いや、デバッグ検証が飛躍的に増えるとか、ネガティブな理由があるのは容易に想像できますが)
ので、HLD-8Gは操作性の改善にはならなかった。基本はグリップ感の向上、その一義だと思う。
でも、何のかんの言ってこの佇まいはキライじゃないし、ホールド感も含めてOM-D E-M5 IIの心地よさはイイ感じになったので、108gの質量増加は良しとしようと思う。
–ads–