オリンピックイヤーを来年に控えて、今年キヤノンは白い望遠レンズを精力的にリニューアルしていたが、そのフィニッシュを飾るようにEOS-1Dがリニューアル。
噂通り、1Dと1Ds系を統合、1D X系として再構築。
(すかさずEOS-1デラックスと呼んだクマデジタル氏は偉いと思う)
Mac OSもX、Final Cut Proも X(このふたつはエックスじゃなくてテンだけどね)、トヨタの車もマークXでスターウオーズの戦闘機もXウイング。仮面ライダーにもXがいたし、元祖はビックXか。
エックスという言葉は、なんらかの感情を刺激するらしい。
♪風の中のすばる〜 (それはプロジェクトX)
長い前振りはともかく、正統進化でありつつ意欲的なアプローチが随所に見えるEOS Xだと思う。
写真機としてのそれは、過去に1系を保有していたことのないワタシに語る資格などないが、動画機としてポイントがいくつか。
フレーム内圧縮が搭載されたのは朗報。昔、DVからHDVに変わるとき、空間圧縮(フレーム内圧縮)から時間圧縮(フレーム間圧縮)になることにかなり抵抗感があったけど、その後AVCHDにせよMPEGにせよ、みんなLongGOP・・・(あ、AVC Intraはありましたが使ったことないや)。まあ、圧縮効率を高めることで、同じ容量なら低圧縮というロジックも成り立つので一概にフレーム間圧縮を否とすべきではないのだけど、ProRes 422が登場したとき、フルIフレームというホワイトペーパーの記述に喜んだのを覚えてる。
まあ、実際の画待ちだけど。
一方でDual DIGIC 5を持ってしても1920x1080での60P記録はできないのか、とショックを受けもしたのだが、これはDIGIC 5の力云々ではなく、製品企画の話だと思いたい。
EOS-1D Xはスチルカメラのフラッグシップなのだ。
動画はEOS 5D Mark IIIを待て。というメッセージと(勝手に)受け取っておく。
今回の仕様から次期EOS 5D Mark IIの姿がある程度イメージ出来る(気がする)のだ
にしても、3月発売か。長いなー。
ってことは、EOS 5D Mark IIの後継機はCP+まで発表無しかな。
11月3日の発表は気になるけど。
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このとき書いたけど、次のビデオSALONで製品情報の乗ってる未発表新製品は、このEOS-1D Xだったのだなあ、と。
はじめまして,私は幸せな事に趣味から今ではフリーカメラマンとして
働く事が出来ている幸せものです(苦笑)
以前はVTRも兼任していましたが今はスチール担当、こちらのブログは私も含めて
VTR担当の者達と共に興味深く見させていただいています。
EOS 1D-MkXでましたね,仕事の関係で親しくなったCanonの担当の方から話では
聞いていました,開発に直接関わった訳ではないがやはり,基本はスチールがメインで
恐らく5D Mk2の後継機の方がカナリ難しいのではないかと話してました。
「聞いたのは今年の初夏頃で,勿論その頃はオフレコです^^;」
当初5D Mk2のHD動画はそれなりの質を持たせながらのオマケで付けた機能と言ってましたし
開発担当の中には,動画にここまでスポットがあたるのに困惑していた方もいたそうです。
私感ですがMk2後継機の開発プランニングの方が,スチール・VTR両方のクオリティを
高めつつ価格やEOSの中でのポジションを明確にするのはある意味一番のネックで
嬉しさ半分の大きな難題だった様に思えます^^;
ただ,一眼レフのシステムを使えるフレキシブルさ、TV番組やPV撮影等にも使われる程の
クオリティと大きなニーズを考えると、簡単に割り切る事は出来なでしょうしMk2が今でも
十分に通用するだけに次世代機には期待が膨らみます^^