この夏くらいから、特集が大ボリュームの文字通り核の記事となったビデオSALON。11月号の特集は「基礎知識からプロのテクニックまで カラーグレーディング入門 」
色補正の重要性は言うまでもなく、映像の根幹を成すもののひとつ(映画ジョーカーの色使いは素晴らしかった)。画角や構図、がポストプロダクション段階で(クロップという形でしか)手を出せないのに対し、露出や色調はやれる範囲が広いのも編集段階で主要なパートになる理由だと思う。
とはいえ、リードで「扱いやすい動画のRAW形式の登場でRAWで収録する人が急上昇中!」と書かれると、おいおいビデオSALONってそういう層の雑誌だっけ?と思ったりもしますが。
ビデオRAWはスチルのRAW以上にメーカー毎、カメラごとの違いが大きく、取りあえずPhotoshopが共通言語、みたいな状況では無い(SPPやSILKYPIXはいったん忘れさせてください)。それぞれのカメラでのRAWワークフローの解説。あれ?REDは除外?
別のページでは岸本康氏が、Final Cut Pro XベースでのHLGベースのHDR編集について書かれている。ビデオSALONでFinal Cut Pro X連載を持ちながら(今号ではヒュー/サテュレーションカーブを解説)、この辺り勉強不足を痛感させられるのは、自宅でHLG収録できるカメラも、HDR表示が出来るディスプレイモニターも持っていないから。Mac Pro 2019にあわせて環境整備しないとダメだなあと頭が痛いです。
動画RAW現像のPhotoshopになりそうなDaVinci Resolveのグレーディングについても井上卓郎氏が解説。
他のページでは、うちのゼミ生も就職したデジタル・ガーデンのカラリスト、石川将弘氏によるカラリストの話も。この辺りは学生に是非読んで欲しいもの。
アフターファイブ連載はマンフロットの新型カメラバッグを。近年、各社から様々なカメラバックが登場しているけれど、これは手提げ/ショルダー/リュックに使える3Wayモードが特徴。混み合った電車移動の多い都会ではかなり実用的。構造はかなりピークデザインあたりを研究していると思います。
ちなみに、「14インチまでのノートPC収納スペース」と仕様に書かれていますが、MacBook Pro 15inchが(ギリギリですが)入ります。ワタシ的には、ここ、重要。
連載と言えば、岡英史氏のテストルーム連載が今月で最終回。お疲れ様でした。そしてワタシのアフターファイブ連載も実は次号で最終回です。まる3年、ですね。
表3(裏表紙の裏面)にLibecのジンバルスタビライザーとカメラバッグの広告が載っていて、知人の間で騒然。
現時点でLibecのサイトにも載っていない(笑)
搭載量3.6kgというのはDJI の Ronin-Sと同等。EOS-1D X Mark IIクラスが運用可能な搭載量なので実際の性能が楽しみです。
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