もうすぐCP+。一部ではEOS 5D Mark IIIの発表が、とか噂されてるけど、個人的にはほぼ100%ないと思う。同じく1Ds IVも。
今回はEOS Kiss X5が出るに1000カノッサ。
あとは3月発売のEF300mm F2.8L IS II USM EF400mm F2.8L IS II USM
EF8-15mm F4L USM の試写可能版が並ぶと思う。
それはともかくKiss X5。
ただあまりドキドキしないなあ。入門機だからってのもあるけど、それ以上にEOS Kissの立ち位置って初代から明確すぎてブレがないから。
ママが、あるいはパパが、小さな子供を撮るための幸せなカメラ。でもスペックとしては常に先行した二桁EOSと同等。この立ち位置が揺るがないから、X5もかなり予想が立ってしまう。
・バリアングル液晶はじめ基本機能は60D準拠、アートフィルターはKissには似合うかも。
・でもバッテリーはLP-E8かなあ
・画素数は現行X4でも60D同様1800万画素なのでそのまま
(いっそG11/12、S90/95のように画素数を落としてもいいと思うんだが、それはKissのマーケティングでは難しいのかな〜。普通のプリントサイズなら画質向上効果が大きいと思う)
・動画機能はフルHD搭載だけど60Pはなし
って感じじゃないかなあ
手堅く、コンデジからのステップアップには良いカメラだと思う。・・・のだが、そろそろファミリーの記録用一眼じゃないイメージって付加できないのかなあ。
EOS 7Dが中堅層をハイエンド指向(?)にシフトさせ、そこまでいかない中堅ユーザーをちょっと立ち位置を下げた2ケタEOS、60Dがフォローする構図は成功しているかどうかは別にして、ラインとしてはよく分かる。
ただ、キャラクターに40D,50D,7Dに引き続き渡辺謙を使ってることで分かるように、良くも悪くも2ケタEOSのイメージでしかない。そうすると新しいユーザー層の開拓には繋がらないんじゃないかと思うのだ。
例えば女子カメラの領域
いや、いま単に女子カメラというと、ともすれば安直な意味になるし、それは彼女らにも失礼な話だ。ここでいう女子カメラ、とは、カメラ(機材)への趣味でもなく、写真(そのもの)への趣味ともちょっと違う、生活の中にカメラを持っている自分がいる、という感覚。
明確なテーマを持って写真を撮るのではなく、散歩中の街やカフェで、ちょっと気になったものを写真に納める。スナップといえばその通りなんだけど、従来のスナップと同じ文脈で使うと、きっと彼女らの気持ちは入らない。
そんな領域は、オヤジ趣味ともかぶり(失礼)、主にオリンパスがPENでリードし、リコーのGRやニコンのマニュアル機あたりもよく見かける。
この辺の感覚にリーチするカメラがキヤノンにはないように思う。本当ならKIssがそこも担うのだけど、前述のようにKissはあまりに立ち位置が明確で、彼女らの琴線に触れない。
ちょっと勿体ない気がする。
まあ、もともとルイジ・コラーニの生物的曲線を始祖(T-90)にもつEOSは、直線基調のライカ風とは遠いのだけど、やりようはあると思うんだよねえ。
KIssといえばズーム、しかもWズームキットが基本のイメージだけど、パンケーキレンズ付けて・・・そう、キヤノンはパンケーキレンズもないんだよね。
こんなフォクトレンダーの40mmみたいな形で、AFも効いて、でもMFの操作性もいい明るい単焦点・・・う〜ん、出して欲しいけど、出さなそう(笑)
いや、そしたら、実売で1万円切っている素晴らしい小型単焦点があるじゃん。
EF50mm F1.8。
オリンパスが(これまたコンサバティブに)オヤジ趣味で纏めてきたXZ-1がプレートまでつけて(XZ-1は野心的な中身とコンサバなデザインがうまく調和したいいカメラだと思うが、あのプレートはダサイと思う)誇らしげに訴求するF1.8クラスの大口径であるEF50mm F1.8は実売からみてとっくに開発コストも回収してるはずだし。
そんなEF50mm F1.8を付けたKissは、かなり安価に、それでいて基本に忠実なカメラになり、いい写真が撮れると思う。
ワタシが大学の頃から、そして聴くところによるといまでも、写真を教える大学では50mm1本から入る。そういうところから、次世代のカメラ文化を担う本当の意味での女子カメラが芽生えるんじゃないかなあ。
あ、そのときのキャッチコピーは
「わたしのファーストキスは50mmでした」
で決まりです(笑)
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