先日ブログで書いたiPhoneのBlackmagic Camera。ブラックマジック公式ページの仕様にもオペレーティングシステム:iOS 16.6以降のiPhoneと書かれているように、あくまでiPhone用。
なのですが、iPad(iPad Air 第5世代:iPadOS 17にアップデート後)で使えるだけでなく、外部SSDにProRes 422(どころか4444まで)記録できたという話。
iPad Air 第5世代:昨夜、iPadOS 17にアップデートしました。USB-C経由でOWC Envoy Pro Elektronを繋いでいます。
iPadでBlackmagic Cameraが使えると言っても、Blackmagic Camera for iPadOS版がある訳ではなく、iOS版が起動するのでそれを拡大表示して使っています。その意味ではカメラ性能に勝るiPhoneの上位機種を使う方がいいはずですが、画面が大きいのはメリットではあります。
外部SSDに記録するにはSettingsをタップし
Media セッティングからFilesに入り(デフォルトはIn-App OnlyでBlackmagic Cameraのアプリ内に格納されます)
Files内をブラウズすると、iPad内部記録、iCloud Drive記録に加え、接続したストレージ(この場合はOWC Envoy Pro Elektron)が表示されるので、それを選択。
さきほどのセッティング>Mediaのクリップのセーブ先がOWC Envoy Pro Elektronになっています。
設定はこれだけで完了です。
ちなみにRecord Codecの設定には、H.264,H.265(HEVC),Apple ProRes422がProxy,LT,通常,HQとProRes 4444まであります。いやあ、iPhone、iPadでProRes 4444収録は出来ないっしょ、と思いつつ、一応、解像度4K、フレームレート30Pで、コーデックを(LT,Proxy除き)すべて試して撮ってみました。
ProRes 4444はさすがに無理で止まるでしょ、と思いつつ、Mediaを見ると、あれ?撮れてるっぽい?
確認します。
プロキシ用のFHD H.265も同時記録されているうえに、ProRes 4444も記録されています。
SSDをMacに差し直してQuickTimeで再生すると、問題なく再生され、情報をみても 1.29ギガビット/秒のデータレートをもつ3840x2160pixelの4K 30P ProRes 4444がそこにありました。
OWC Envoy Pro ElektronはたしかにUSB接続のSSDとしては高速な部類ですが、そもそもiPad AirのUSB-Cって、USB 2.0速度ですよね?訂正:コメントで344氏からiPad Air(第5世代)は10Gbpsだと御指摘頂きました。慌てて調べたらその通りでした。完全に勘違いしていました。iPad Air(第5世代)の転送速度はは10Gbpsです。訂正いたします。344さん、ありがとうございました。
今回、長い時間Recしていないので、長尺を回すと止まるなどのトラブルがあるのかもしれませんが、10秒程度ならThunderboltとかなくても4K 30P ProRes 4444いけるんだ?
iPhone 15 Proでも同様ですよね、きっと。(スチル)カメラ性能としてはiPhone 14 Proと比較してあまりアドバンテージを感じない15 Proですが、ムービーカメラとしては大きく進化してる気がしてきました・・・。
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iPad Air(第5世代)は480Mbpsでは無く、10Gbpsだったと記憶しています。
第4世代も5Gbpsだったので、iPad(第10世代)と勘違いしているのではないでしょうか?
うわー、おっしゃる通りです。訂正しました。
個人的に、iPhoneは動画に力を入れてるイメージがあります。
Androidも使っていて、静止画だと一長一短だなあという印象なのですが、動画になると、DolbyVision8.2の規格化やProRes対応、今回のACES対応辺りで、仕様がバラつかないiPhoneならではの強さを感じます。
たしかに。静止画はこれ以上、手を入れるのは(コストとの)戦いなのかも知れません・・