開発発表されていたニコンの新型ハイエンド機、D850が正式リリース。
mono-logueとしては動画性能というかムービーがどうよ?って部分がいちばん興味ある部分なので、そこメインで発表資料からのみ見てみる。
だって、動画、すごそうなんだもん。
EOS 5D Mark IVのきっかり一年後に出てくるD850は高精細描写と高速連射の両立を実現するのがウリ。
有効画素4575万画素は直接のライバルEOS 5D Mark IVを150%上回る高画素機。
画素数でいえば5D4ではなくEOS 5Ds、5Ds Rに近い中判的運用を狙う一方、連続撮影能力は単独で5D4同等、バッテリーパックを付けると2コマブーストされる仕様。
ということはバッテリーは順次使用でなく、同時使用で電圧をあげるのか?
1年という時間のアドバンテージがあるとは言え、これはEOS 5D Mark IVキラーだよねえ。
スペックで較べると画素数以外ではニコン、キヤノン両者のフラッグシップには及ばない部分も多いけれど、画素数の大きさがそこを補っているのが魅力。重量はD810からさらに重くなって5D4より100g以上のヘビーウエイトになっているけれどここは仕方ない所かな。
意外なのはこの時代にGPSを内蔵していないこと。さらにアクセサリーのGPSユニット GP-1Aは「旧製品」と書かれているのに後継品が書かれていないこと。ワタシ、ニコンに詳しくないのですが、ニコン一眼レフで位置情報の埋め込みってどうやるの?スマホからの取得?
4K動画はUFDでDCI-4Kでないのが残念だけど、フルサイズ画角の4Kというのは◎っていうか、羨ましい。
EOSの4Kは素晴らしい画質だと思うけれど、その画質最優先の思想ゆえEOS-1D X Mark IIもEOS 5D Mark IVもドットバイドットのクロップ。
で、EOS-1D C含め、みんな画素数が違うから同じレンズでも画角が変わるという・・・。
5D4だとAPS-Cよりも画角が狭くなっちゃうんですよね。
画質優先の現行仕様(クロップ)と画角活かしの縮小(リサイズ)仕様を切り替えられるといいんだけどなあ。
そしてチルト液晶の搭載が攻めてて好き。EOSも6D IIでバリアングル液晶搭載したけれど、5D4はコンサバに固定液晶だった。可動部品の耐久性等の問題は残ると思うけれど、やっぱ(特に動画撮影時に)チルト液晶は有効だと思うんです。
と、機能的にはかなり動画に力入れている感じがして(FHD/120Pも◎)ニコン攻めるなあ、なんだけど、ビデオレートは相変わらず4Kで144Mbpsとプア。ビットレート「だけで」画質は決まらないとは言っても、ビットレートは動画画質の重要な要素のひとつ。
この辺がどう画にでてるのか、興味あるところ。
あ、スタート時、約40万円という価格、EOS 5D Mark IVのスタート時を考えるとがんばっていると思います。
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