Mac OS X になってから、マックではHDDのデフラグは不要というのが一応、常識(アップル サポート Disk Utility 12.x: ディスクのデフラグについて)。たしかに、2年以上、うちのメインマシンをはったMac Proの起動ディスクは、引退直前になってもほとんどベンチマークに差が出なかった。
なのだけど、例外あるよね、とは思ってた。
今回、改めてそんなことを考えるようになった発端は、先日、外付けHDDはHUBに影響を受けるか?エントリーで、G-Technology 2TB G-DRIVE USB3.0のベンチマークをいろいろ取ったときに、比較のため他のHDDも計測したのだけど、そのひとつ、HGSTのTouro Mobile MX3の計測値がおかしかったから。
HGST Touro Mobile MX3
去年の初夏に、MacBook Pro Retina用に購入したUSB 3.0のポータブルHDD。
これがBlackmagic Disk Speed Testでベンチを取ると、こんな感じだった。
いやあ、G-DRIVE USB3.0とは段違いの速度・・・って脳天気に言ってる訳にはいかない。
だって、このHGST Touro Mobile MX3、購入時にはこのくらいの速度が出ていたのだ。
可能性の1つはTouro Mobile MX3が壊れていること(でも、ちゃんと動いてるし異音もしないのでこの線は薄い)
そしてもうひとつの可能性が、ディスクがフラグメンテーションを起こしていること。
Touro Mobile MX3はこの時点で1TBの容量のうち、660GBほどを使っていた。およそ7割弱だが、かなりの書き込み消去を繰り返しているので、断片化が起こっている可能性はある。
OS Xではバックグラウンドで地味にデフラグが走り、ディスクの最適化を行っているとされているが、必要時以外アンマウントされているモバイルHDDはそれが効いていないことも充分ありえるなあ、と思った。
そこで、中身のデータをiMacに待避させ、初期化してみた。
購入時の速度に復帰。
ああ、やっぱ、初期化したまっさらな状態と断片化が起こってる(と思われる)状態じゃ雲泥の差じゃん。
データが7割弱書き込まれているから、って可能性も一応有るので、さきほどiMacに待避させておいたデータを書き戻す。
元データが断片化していたとしても、これでデータは連続化したはず。
速度低下、ほとんどなし。
この結果から類推するに、OS Xでデフラグ不要ってのは、常時Macにマウントされているストレージの話に限定されるのではないかと・・。
(それ、間違ってるよ〜って場合はご指摘くださいませ)
とはいえ、デフラグって半端じゃない時間がかかるし、ドライブへの負荷も大きいと思うので、いったんデータを逃がしてから初期化、書き戻しが正しいと思う。
問題は肥大化するデータに呼応して大容量化するストレージ内のデータもまた巨大なサイズで、逃がすストレージがあるか?ってことかなあ。
Touro Mobile MX3、まあ、2.5inchのドライブのせいもあってG-DRIVE USB3.0は、その1.5倍の速度をみせるのだけど、可搬性の高いモバイルHDDであること、安価であることを勘案すれば、実はとてもお薦めのストレージだと思ってる。
–ads–