キヤノンの高級コンデジ PowerShot G Xシリーズの新型、PowerShot G1 X Mark IIIがリリース。
G Xシリーズの原点ともいえるG1 Xの3代目。コンデジなのにAPS-CセンサーでデュアルピクセルCMOSで3倍ズーム、でEVF内蔵ながら400g切る。
普段使いはこれでいいんじゃね?と思わせる。(ただし、値段以外)
作例の何割かは、公私ともに親しくさせて頂いているフォトグラファー、南雲暁彦氏によるもの。
(写真はキヤノンのWEBより転載)
コンデジにAPS-Cサイズのイメージャーってトリッキーにも思うけれど、ある意味、王道的変化球というか、スマホ時代のコンデジのあり方を問うアプローチにも感じる。
センサーの力、レンズの力、もあるのだろうけど、この画の力だもんなあ。
ちなみにG1 X Mark IIIは幅115mm 高さ77.9mm。iPhone 8 Plusは158.4mm 78.1mmと、前面投影面積はG1 X Mark IIIの方が小さい。もちろん厚みはiPhone 8 Plusの7.5mmに対して51.4mmもあるけれど、重さはiPhone 8 Plusの202gに対し、G1 X Mark IIIは399gと倍でしかない。
ここはけっこう重要なポイントだと思うんですよね。
ネットメディアの多くはG1 X Mark IIIを先代G1 X Mark IIと較べ、センサーサイズが大きくなってボディは小さく・・みたいに比較しているけれど、ワタシが思うに較べるべきは先代ではなく、ミラーレス一眼カメラだと思うのです。
という訳で、同じキヤノンのミラーレスでEVF内蔵のEOS M5に同じ焦点距離のEF-Mレンズをつけたものを比較。ついでに(?)ワタシのサブシステムでもあるオリンパスM4/3の最新型OM-D E-M10 Mark IIIに似た焦点距離のレンズをつけた状態でも較べて見た。
スペック上はがっぷり四つ、というよりレンズの開放F値や最短撮影距離など、G1 X Mark IIIが上回る部分まである。自分にとって有意な差と思える部分を赤でマークしてみた。
レンズの交換出来ないだけで中身はEOS M5とも言うべきG1 X Mark IIIだけど、細かいところでシャッター上限が1/2000秒。
有効画素数2420万画素ってEOS-1D X Mark IIより多いじゃん(笑)というよりEOS 80Dや9000Dと同じセンサーと思えばいいのか。
動画はEOSムービーでしょ、と思いたいところだけど、上位機に遠慮なく4Kを積むオリンパスの強さが光る。キヤノンはそういうところのヒエラルヒー関係、重視だからなあ。
ビットレートも高いのもともかく、1280×720ながら120PのHFR撮影ができるOM-D偉いぞ。
で見ててすげえと思ったのが「個人認証」。そう、もう単なる顔認識じゃない。
>よく撮影する人物の「顔」「名前」「誕生日」を事前登録しておくと、カメラがその人を見つけてピントと露出を優先的に設定。
だけでもすごいのに
>年齢や状況に合わせて調整
誕生日を登録するのはこのためか!
これは下手にワタシが撮るより上手く撮ってくれそうだ(苦笑)
もう、これでいいじゃん。
と思ったりもしたんだけど、「これでいい」とは思っても、「これがいい」じゃないのはなぜなんだろう?
G1 X Mark IIIは G X系らしくディティールへのコダワリは健在で、ここはEOSより高級感があったりするんだけど、じゃあ、EOSよりG1 X Mark IIIが欲しいかと言われると、口ごもる自分がいる。
なんなんだろうなあ。
でも、G1 X Mark IIIがコンデジ価格だったら買っていたと思う(笑)キヤノン、適正価格?に強気だなあ。
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