みんぽす主催の Canon EOS 7D 開発者セミナーレポート その5
EOS 7D(の動画撮影機能)が、EOS 5D Mark IIと大きく異なる部分。それが1280×720のHD解像度サポートと、その解像度使用時に限定されるが60FPSというフレームレートだ。
カタログにはさらっと書いてあるだけだが、この60FPSの意味は非常に大きい。Final Cut Pro等のソフトウエアでタイムリマップを行うとき、50%まではダブり駒のないスローが得られると言うことだからだ。
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シネフィルムではオーバークランクと呼ばれる高速度撮影は、映像の再生フレームレート(ビデオの場合 29.97fps、一般的には30fpsと表示)より多いfpsで撮影することで、駒補完のない美しいスローを得る機能だが、EOS 7D の1280x720では60fps(正確には59.94fps)。そしてこれは60iじゃなく、60Pだ。
理屈より画で見せよう。EOS 5D Mark IIと同時撮影。EOS 5D Mark IIは、1920×1080 30P撮影、7Dは1280x720 60P撮影。それをProRes 422 LTにトランスコード。Final Cut Pro 7で編集。量産機ではないβ機扱いのモデルゆえ、実際の市販機とは異なる可能性があります。
スローのタイムリマップ時に、差が歴然とするのが分かると思う。この60Pこそ、デュアルDIGIC4による8ch書き出しの恩恵だ。ハードウエアに依存する機能なので、ファームアップ等でEOS 5D Mark IIに実装される可能性は絶望的だろう。悔しい。
ちなみにデュアルDIGIC4の力を持ってしても、フルHDモードでの60Pは実現できなかったらしい。いや、もしかして、ファームアップで対応してくる?
困ったなあ、動画屋には7Dは魅力的だ・・・。
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