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充電アダプタの時代が変わる:TUNEMAX 66W GaN

充電アダプタ、あるいは電源アダプタの時代が変わりつつあります。これまである程度は技術的工夫の余地はあったものの高出力を求めれば必然的に電源アダプタは大きなサイズになるのが宿命でした。その時代が大きく変わろうとしています。キーワードはGaN(窒化ガリウム)。この半導体によって、より大きな電圧をより小さなサイズで実現できるようになりました。
その最新ソリューション、TUNEWEARのTUNEMAX 66W GaNのプロトタイプを発売に先行して試す機会があった(数日試用し、返却済み)のでレビュー。ひと言で言えば、ものすごく小さな電源アダプタで、複数のデバイスの同時充電が可能な製品でした。ただし、使いこなしにちょっとだけ注意が必要です(後述)。

TUNEMAX 66W GaN_01

TUNEMAX 66W GaN は、現在GREEN FUNDINGでクラウドファンディング中ですが、すでに目標額を1200%以上達成して事実上の先行割引予約になっています。ので、mono-logueで書かなくても良さは充分に理解されちゃっているので、意外な落とし穴を含めて使用記を。
写真は愛用する小さな財布、そう、クレジットカードサイズの小さな財布より、更に小さい充電アダプタです。

TUNEMAX 66W GaN_02

奥にあるのが同じTUNEWEARが出しているTUNEMAX 100W GaN。右がEOS R5の同梱バッテリー LP-E6NH。TUNEMAX 66W GaNは先行する100Wタイプの小型版、出力を落として小さくしたモデルとも言えます。

TUNEMAX 66W GaN_03

MacBook Proで使っている61W電源アダプタ(正確にはMBP15inchには87Wタイプが付属しますが、ワタシは87Wを職場のデスクに固定、持ち運び用に61Wを買って使っていました)と、TUNEMAX 66W GaN、100W GaNを較べて見ます。
アップル純正アダプタより大きな電力を圧倒的なコンパクトボディで出力するTUNEMAX 66W GaN。100Wタイプは余裕の高出力ですが、その66%の出力を55%の重量のアダプタで実現する66Wタイプは、より効率が良いとも言えます。

TUNEMAX 66W GaN_04

TUNEMAX 66W GaNのポートは3つ、USB-C x 2 + USB-A x 1。最大に使うと30W+18W+18Wとなります。
TUNEMAX 100W GaNのポートは4つ、USB-C x 2 + USB-A x 2。最大に使うと45W+30W+12W+12Wとなります。
Apple純正61Wアダプタはポートが1つで60Wです。

TUNEMAX 66W GaN_05

今回のクラウドファンディングでは電源アダプタ単体の他に、同じTUNEWEAR社のUSB-C to Lightningケーブル「TUNEWEAR TUNEWIRE C-L」が付属する選択肢もあります(割引率が大きくなる)。そのケーブルもお借りしたので試してみました。ナイロンファイバー皮膜の耐久性の高い1.2mケーブルです。
これを使ってiPhone(PD充電対応モデル)を充電すると、急速充電が可能になります。
で、その急速充電が快適なのでC to Lightningケーブル付きをオススメしたいのですが、この快適さに落とし穴というか、注意点があります。


頭はTUNEMAX 66W GaNの3ポートを使い分けた時の出力図です。
USB-Cは単体で65W ①、ふたつ使うとそれぞれ30W ④。
USB-Aは単体で36W(ってなんに使えばいいの?) ②。
USB-C、USB-Aをひとつづつ使うと45W + 18W ③。
全ポート使うと30W + 18W + 18W ⑤。

なのでMacBook Airの2台同時充電も出来るし、片方がMacBook Proでも一般的な使い方なら大丈夫です。(左上)
USB-AにiPhone Xs Maxを繋いでUSB-CにMacBook Proを繋いだ場合、MBPには45W給電されます(左下)
3ポートフルに使う場合、最初にC to CケーブルでMacBook Proを繋いでいれば、iOSデバイス2つ、もしくはEOS R5などのミラーレスカメラの充電も同時に可能です(右上と右下)

ただしUSB-CにMacBook Proを繋いだ状態でC to Cケーブル、A to Lightningケーブルを挿しても(デバイスは繋がない)MBPには60W給電されますが(左上)
USB-CにC to Lightningケーブル「だけ」挿す(デバイスは繋がない)と、MBPが単独使用でも給電は30Wに落ちるのです(右上)
これは先日、USB-C to Lightningケーブルは電源アダプタに挿しっぱなしにしない方がいいという話で書いたように、USB-C to Lightningケーブルはケーブル単独でデバイスと認識され、使用電力を「予約」してしまうからで、C to Cケーブルおよび A to Lightningケーブルでは起こらない現象です(左下)。おそらくこれによって過充電やその他のリスクを回避するのだと思いますが、結果的に気がつかずにケーブルを挿していると供給電圧が抑制されます(右下)。(これはTUNEMAX 66W GaNやTUNEWEARのケーブルだけでなく、調べた範囲のすべてのデバイスと C to Lightningケーブルで発生します。もしかしたらMFi認証されていない非認証ケーブルだと違うかもですが、それは怖くて使いたくありません)

さらに注意が必要なのは、最初にUSB-C to LightningケーブルとiPhone を挿してしまうと、プライマリーとして最優先で電圧を確保してしまうらしく、あとかMacBook ProとUSB-Aを繋ぐとMacBook Proには18Wしか給電されません(右上)
それどころか、iPhone等のデバイスなしにC to Lightningケーブルのみ先に挿しても後から繋いだMacBook Proは18W供給です。18Wではさすがに15inch MacBook Proは内蔵バッテリーを消耗していきます(スリープさせていると遅いけれど充電はされます)。
この点にだけ注意して使えば、TUNEMAX 66W GaNで不十分なケースは無いと思います。

TUNEMAX 66W GaN_10

という訳で、USB-C to Lightningケーブルは高速充電が嬉しいものの、使っていないときは抜きましょう、が正しいと思います。
(つまり写真のような運用は要注意)

TUNEMAX 66W GaN_11

そこに気をつければ、このようにMacBook Proを30W駆動&充電しつつ、EOS R5とiPhone Xs Maxを同時充電できる最強の「出張の味方」だと思います。

TUNEMAX 66W GaN_12

100W型を愛用していますが、66Wを買い足す、あるいは66Wタイプを2コ持ち歩く、のがベストな気がしてきました。

TUNEMAX 66W GaN GREEN FUNDING ページ
本エントリーは、TUNEMAX 66W GaNを数日間お借りして書いています。試用した個体はプロトタイプです。

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