EOS R5は記録フォーマットにHIFが選べる。撮影ってなんとなくRAW+JPEGが一般的(?)な印象だけど、EOS R5ではHIFとJPEGは排他関係。そしてHIFとJPEGのどっち選ぶ、のではなくて、そこはHDR PQとワンセット。つまりハイダイナミックレンジ撮影するなら自動的にHIF。HDR PQをオフにしてるときは自動的にJPEGです。
で、HIFで撮った場合、なにで編集(画像処理)すればいいの?ってのが、今回の話です。あ、ちなみにMacの場合です。
EOS R5でHDR PQを入にすると色空間がITU-R BT.2100準拠の記録になってSDR(スタンダードダイナミックレンジ)である8bit Jpegには納まりません。ので自動的に12bitまで記録できるHIFに切り替わります(HIFは12bitまで入るけれど、EOS R5のHIFは10bit記録だと思います、たぶん)。
で、このEOS R5で撮ったHIFファイルですが、Photoshopで開こうとすると
対応しないぜ、と言われて開けません。
んじゃ、どうするの?というと、現時点では(ワタシの理解してる範囲では)4つの方法があって
・プレビューでひらく(ほとんど編集できないけど)
・拡張子をHIFからheicに書き換えてPhotoshopで開く
・Digital Photo Professional (以下D.P.P.)で開く
・D.P.P.からPhotoshopへ転送する
上から順に簡単ですが、実は上2つには問題があります。
プレビューで開いて、そのままTIFF保存したもの。(拡張子をHIFからheicに書き換えてPhotoshopで開いてTIFF保存しても同じ)
D.P.Pで開いてそのままTIFF保存したもの。(D.P.P.からPhotoshopへ転送してTIFF保存も同じ)
プレビューや拡張子書き換え→Photoshopでは、どうやらSDRにまるめられてしまうようで、ある程度から上の輝度範囲がクリップされています。
ビルの屋上のライトや
モールのエスカレーター付近や高速道路を走るクルマのヘッドライトあたりに注目下さい
という訳で、現時点(2021年5月末)ではD.P.P.が必須だと思います。D.P.P.からPhotoshopへ転送するとTIFFで送られるのですが、16bitTIFFのようです。
にしても、HDR(特にPQ)を触りだすと最大輝度の高いモニターが欲しくなりますが、難しいですよねえ。アップルのPro Display XDRで1600ニト、新しいiPad ProのLiquid Retina XDRで1000nitですよね・・・。
ちなみに今回のような窓枠にカメラを据える場合、設置面積が狭いと小型三脚でも厳しいときが少なくありません。そんな時、重宝するのがPlatyPodだったりします。
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