iPhoneのカメラはその巧みな画像処理アルゴリズムですごく綺麗な写真に仕上がるのだけど、もっと広角が欲しいとか光学的に望遠したい、マクロしたいというニーズにサードパーティ製のコンバージョンレンズが多数出ている。
そのなかでもShiftCam 2.0はケース一体型のマルチレンズシステムで非常にユニークなもの。
秋に横浜赤レンガ倉庫で開催される(もう2週間後じゃん)iPhoneケース展2018で同時開催されるiPhone写真展-2018-の特別展示『時間 ~15人のクリエイターがiPhoneで撮った写真展~』の協賛がShiftCam。(とその日本代理店のグレイスリンクス・エンタープライズ(株))である関係で、作品制作用にShiftCamを提供頂きました。
ので、事前に紹介。
iPhone用の(というかスマホ用の)コンバージョンレンズはクリップタイプがほとんど(外骨格リグ型のケーニッヒモンスター級の製品もありますが)。これ、取付の手間もさることながら、正確に光軸あわせないとどんなにレンズが良くてもダメという運用難易度が高いのが欠点。
ShiftCamはケース一体型と精緻なロック機構でイージーオペレーションかつ多彩なレンズワークを可能にした製品。
(初代 ShiftCamはMacお宝鑑定団ブログがレビューしていました)
通常時はカバーがあるので、謎のバルジのあるiPhoneに見えます。
ShiftCam 2.0はiPhone X 用、iPhone7 / 8 用、iPhone 7 Plus / 8 Plus 用の3製品(とオプションによっていくつかのキット製品)があります。
写真は(ワタシのiPhoneにあわせ、iPhone 7 Plus 用のもの。
そしてレンズユニットの金属ボールとケース側のホール、そしてガイドがレンズを正確にiPhone のカメラと光軸をあわせる仕組み。頭いい!
でも、iPhone にちょっと詳しいひとなら、向かって左列のレンズはいいとして、右列のレンズはどうやって使うの?と思うはず。
そう、iPhoneのデュアルレンズはユーザーが任意で切換ができません。右列のレンズはどーすれば?
実はこれ、製品では解決できず、デュアルレンズを任意で切り替えできるカメラアプリを購入する必要があります。
ワタシは ProCam 5 (750円)を購入しました。多機能で良いアプリですが、本来はShiftCamが専用の(カメラ切り替え機能のみでいいので)アプリを用意すべきだと思います。
ワタシが提供頂いたのはワイドアングルPROレンズのキット。
6つレンズのユニットを外し、同じサイズのプレートを使うワイコンレンズを装着します。
このワイコンが歪みがひじょうに少ないのに感心します。
(正直、6つのレンズのついたユニットの120°ワイドレンズは歪曲が大きすぎる)
このワイコンにはマグネット式のレンズキャップが用意されていて
こんな感じに。
金属製で重厚感があっていい感じ(重厚感だけでなく、実際重量もあるのでやり過ぎ感はありますが)。
さらに別売りオプションでC-PLフィルター。
これ、C(サーキュラー)が付くので分かるように、ちゃんと円偏光フィルターなのが偉い。
これもマグネット式なので、ちゃんと回ります。
iPhone写真展用の作品は、このワイコンレンズに円偏光フィルター、使ってみました。
作例(iPhone写真展とは無関係です)
iPhone 7 Plus / ShiftCam 2.0 / Wide-Angle ProLens / C-PL Filter
別売りオプションのTraditional Macro も提供頂きました。
これもワイドアングルプロレンズ同様のプレートを使ってシフトカムに取り付けます。
金属ボールのおかげでぴたっと光軸があうのが◎。
白色フードがちょうど最短撮影距離になっていて、フードがうまく入射光を和らげるのでこんなイージーにマクロが・・・
これも歪みの少ない気持ちのいいレンズです。
作例はまるで今回の写真展にあわせたように腕時計ですが、出展作品とは無関係です(笑)
しかし、これが片手で(しかもスマホで)撮れちゃう時代なんだなあ。
iPhone 7 Plusのレンズは広角なので、普通の一眼のマクロレンズよりパースの広いマクロが撮れるのがイイと思います。
という訳で、ShiftCam 2.0のレビューというか、インプレッションでした。
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