PIEでは未発表なのに、EOS Kiss X3に遅れることわずか1週間で発売になったニコンの新エントリーモデルD5000。
前回述べたように、mono-logueでは動画に集中してインプレッションを行うため、作例はすべてD5000の動画からの切り出し。
今回は、D5000のバリアングル液晶篇
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これが動画で撮れるのが美味しい(かけことば)。
このようなテーブルトップの撮影は、動画、静止画問わず、バリアングル液晶の恩恵は大きい。(撮影 AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G )
デジタル一眼にバリアングル液晶を積むのはニコンが最初ではないが、ついにニコンに、というインパクトは大きい。
ただし、撮像素子をはじめ機能は上位機(D90クラス)から、親しみやすさ(価格?)は下位モデル(D60クラス)から、とセミナーで語られた製品コンセプトのなかで唯一、液晶解像度は下位モデルと同等の約23万画素なのは惜しい。
個人的には、ニコンが背面液晶の高精細化と高品質化で先鞭を付け、キヤノンがプレッシャーを受けて追随したと考えているだけに、先駆であるニコンがいまさら23万画素で来るとは思わなかった。ライバルのKiss X3は約92万画素に上げてきたのに・・・。
コストをどこにかけて、というのは商品企画の重要な要素で、今回はバリアングル等に投入された、というのはよくわかるが、ニコンの場合、動画撮影時にAFは使えず、マニュアルフォーカス頼みになる。その時の唯一の表示システムが23万画素液晶というのもいかがなものかと思う。
バリアングル液晶を「どう」搭載するかは各社それぞれの考え方があるが、ニコン派下開きにこだわった。
下開きは、ヒンジが下に来る関係でどうしても背が高くなる。それでもニコン開発陣にとって下開き液晶はマストだったようだ。図でわかるように、結果的にD60より5ミリ厚く、10ミリ高くなっているが、それでも下開き液晶を搭載している。
もちろん意固地に下開きにこだわった訳ではなく、企画の段階では横開きをはじめ、さまざまな検討と議論が繰り返されたようだ。個人的には「横開きは視線方向がずれて違和感」に激しく同意。ファインダーとレンズは光軸上の1本線上にあるべきだと思ってる。
液晶頼みの動画撮影では、バリアングルは大きなアドバンテージだ。EOS 5D Mark IIを使っていて辛いのもそこ。
屋外で角度がつくと液晶はとたんに見えにくくなって、適性露出はもちろんピントあわせも困難になるが、D5000だと液晶に角度を持たせることで、外光要因を最小化できる。これはKiss X3に対する圧倒的な強みにあるはず。(ただし、外光要因はゼロにはならないし、前述の液晶解像度の低さはこの時にけっこうデメリットに感じる)
以下はすべてD5000の動画からの切り出し
AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR
セットレンズでもこのくらいの写真は得られる
AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR
バリアングル液晶はアオリ撮影が容易なので個人的にひじょうに好み。
AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G
表情を捉えるのに、動画から瞬間を切り出す、という発想が現実のものになった。
2Lくらいまでなら問題なくいけるんではないかなあ。
AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G
動画撮影中の露出補正は操作性に難あり。このあたりを含め、上記の静止画の元となったムービーを連休中に公開します。
ムービー公開しました
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D5000 楽天最安値 (5/2現在)ここは実店舗があるので、取りに行く手もある
純正の液晶保護フィルムあるのか・・