カシオの本格的アウトドア腕時計 PRO TREK PRX-2000Tのセミナーに行ってから2ヶ月。長期貸し出しされていたPRX-2000Tの使用記をようやく書く。
マナスルとの別名を持つヒマラヤにも耐えうるタフソーラー。
アウトドアに基本的に縁のない軟弱なワタシのレビューである。
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最初に驚いたのが軽いこと。
チタンなのは知っていたが、それでもこの厚みから受ける印象を大きく裏切る軽さ。
登山って大きなリュックを背負い、ピッケルやアイゼンを装備するんだから、100gや200gの違いには頓着しないもんだろうみたいなイメージがあったが、登山をやる人に言わせるとまったく逆で、だからこそ、本格登山用具はグラム単位での軽量化が重要なポイントになるらしい。
このようなハイエンドニーズでなくても、軽いことはいいことだ。
いいことなのだが、難しいのはそれが必ずしも満足感に繋がらないこと。
そうなのだ、機械式時計に慣れてしまっていると、あの手のひらに置いたときのずっしりした重さが、「モノ」としての時計の魅力でもある。
その一方でカシオが目指すのは、そういう宝飾品のような時計ではなく、リスト情報機器であることは前回のセミナーレポートでも触れた。
これは製品コンセプトの違いだ。
チタンは強靱と言われるが、実はチタン自体は非常に柔らかい金属だ。
ワタシが昔持っていたシチズンのアテッサ(初代)は、美しい金属バンドだったが、あっというまに傷だらけになった。
小さな傷は時計の年輪みたいなもので、それなりに味ではあるモノのやっぱり美しい金属表面も維持したいモノ。
PRX-2000Tは、チタンカーバイト処理がされているためか、文字通り堅牢で2ヶ月間、小傷一つつかなかったのは見事。
機能的にはアウトドアデータウオッチのトップエンドモデルらしく、方位計測、気圧、温度、高度計までフル装備だが、冒頭に述べたように軟弱なワタシは、その辺の「この製品ならでは」の機能を活かせていない。
多用したのはストップウオッチ昨日くらいのもので、その意味では適切なユーザーではなかった
その分、普通にタウンユースでの印象を写真で語ろう。
カシオの腕時計といえば、G-SHOCKだが、そういうヘビーデューティを意匠面からも具現化したデザインと異なり、スーツでも違和感のない落ち着いた(悪く言えば押し出しのない)デザイン。
ただ、じゃあ、普通のデザインか、といえば大きく違う。
方位計測、気圧、温度、高度計等のボタンは、グローブをしていても操作可能なデザインで、なおかつ誤操作防止に下側にはガードが設けられている。
こういった実用主義でありながら、目立たせないデザインは好感が持てるところ。
限定のブラックモデルは、ここの処理がさらに魅力的なので好きな方は是非店頭で見て欲しいものだ(笑)
本体部分とバンドの繋がりのラインも美しい。ちなみに、本体側の2つの突起は操作ボタンになっている。この辺も細かなデザインされていていいなあと思う。
・・・のだが、ここでバンドにブランド名を刻んでしまうのが残念(笑)
モニター期間の2ヶ月間。もっとも着用率の高い時計だった。
もちろん、試してみるという理由があったからだが、それを別にしても、機械式や電池式と違い止まっている心配が無く、時間は常に正確にあっていて、つけていて負担のない軽さ、というのは、普段使いの要件をもっとも満たしていたから、というのが正しい。
時計って実用品なんだなあ(笑)と当たり前のことを再認識させられた。
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