現行Macで唯一、拡張スロットを持つMac Pro 2019。(それでも前のモデルMac Pro 2013が拡張スロットを持たなかったことを思うと貴重な存在)そんなフラッグシップだけど、いくつかの項目ではM1Macに負け、なかなか旗色が悪い。・・・だから、ではないけれど、Mac Pro 2019ならではの拡張スロットを使って、NVMe SSDを内蔵してみました。結論だけ先に言えば効果は絶大です。
使うのはOWC Accelsior 1M2。カードだけなら5,500円程度で買えるPCIe4.0カード。
同じような仕様のカードならもっと安価なものもありますが、OWC製品を多く使っていて信頼感があること、そしてパッケージに書かれたCERTIFIED FOR 2019 MAC PROの文字に、少なくともMac Pro 2019での動作保証を認証されていると解釈し、購入。
Mac Pro 2019には8つのPCI Express拡張スロットがありますが、ワタシの購入したレギュレーションではひとつが純正のApple I/Oカード(Thunderbolt 3 x 2, USB-A x 2,Audio x 1)
ふたつ分を使ってAMD Radeon Pro Vega II MPX Mododule(TB3 x 4,HDMI x 1)
ひとつのApple Afterburner(このためにMac Pro 2019を買ったのですが)
が初期状態で、これに
超高速なSSD RAIDである OWC Accelsior 4M2 を増設しています。
そう、今回買ったOWC Accelsior 1M2は、そのシングルタイプなのです。
4M2の意匠の流れを組む放熱板を持つOWC Accelsior 1M2。カッコイイですね(笑)
冒頭に書いたように、これはSSD非搭載のカード「だけ」モデル。もちろん、SSDを搭載した仕様も売られています。
じゃあ、SSDはどうするの?と言えば、この時購入したAURA P12 2280 M.2 NVMe SSDを外して試してみます。3D TLC NAND / NVMe 1.3 (PCIe 3.1×4)を謳うM.2 NVMe SSDで、1TBモデルで約2.5万円、2TBで約5.7万円です(2021/7/12現在)
これをENVOY EXPRESSから外してOWC Accelsior 1M2に換装します。M.2 NVMe SSDは抜き差しを前提としたパーツではありませんが、気をつけて行えば作業自体は難しいものではありません。このひとたちなら目をつむっていても難なくこなすと思います。
放熱板ユニットをネジ止めして完成です。
スロット部分がブルーでなかなか自己主張の強いカードです。ザクとは違うのだよ、ザクとは。と言いたげな雰囲気です。ただし、このOWC Accelsior 1M2自体はPCIe 4.0対応ですが、Mac Pro 2019はPCIe 3.0仕様なので、カードや搭載SSDの能力をフルに引き出せるかというと実はちょっぴり疑問です。
実際に速度を測ってみました。
ENVOY EXPRESSをMac Pro 2019にThunderbolt 3接続した時のベンチマーク
OWC Accelsior 1M2をMac Pro 2019に内蔵したときのベンチマーク
まあ、ある程度、想定してはいましたが、内蔵するとこれだけ速くなります。ただし、これは拡張スロットをもつMac Pro 2019だけで使える方法ですし、高速なモバイルストレージとして使える訳ではありません。
しかし、わずか5500円でこのクラスの高速ストレージを内部増設できるOWC Accelsior 1M2はMac Pro 2019ユーザーなら使わないと損だと思いますね。
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