キヤノンが2021年Q2(第2四半期)の決算資料を公開していたのでなんとなく見ていた。
ひと言で言えば業績は急回復。ワタシレベルには、決算短信の数字よりノート付きの説明会資料の方が面白いので、読むならこのPowerPointから書き出しと思われるPDF。
ビジネスユニット別のPL(偏光フィルターのことじゃなく損益計算のことデス)でプリンティングがカメラを含むイメージングの3倍のボリュームがあるのに改めて唸るけれど、今回の決算で言えばイメージングの営業利益率が前年比1139%というのがすごいなと。
資料では、「カメラ需要は堅調。コロナ禍での 新たな時間の使い方として、カメラを趣味とし、映像表現にこだわる人々が 増えている」と宣言しているし、「「EOS R5」と「EOS R6」の販売が引き続き好調に 推移し、想定よりも売上全体に占める構成比率が上昇」とも言っています。
オリンピックのプレスルームでは、SONYのα1が非常に目立つという情報も漏れ聞こえてくるのですが、PhileWebのデジタルカメラ販売ランキングではEOS R6とR5が他を引き離してワンツーらしいので、市場ではキヤノンが完全に復調した印象。
売れてるから良いカメラとか思ってはいませんが、営利企業であるメーカーからすれば「よっしゃ、もっと売れる(支持される)モノ作って儲けようぜ」モチベーションの源泉になるのは確かなので、キヤノンの経営層に置かれましては開発費も待遇も手厚く掛けて頂きたく思うところです。1ユーザーとしては、イイものを安く欲しい。ではありますが、現時点ではカメラは儲かんないからなー、と思われる方が拙いと思っています。
にしてもEOS R5/6とEOS R/RPの間が空きすぎてるよ、と思っていたのですが、価格帯(数字は7月末現在のヨドバシ価格を丸めたもの)みると、意外と鉄壁のバランスにも見えてしまいますね。
個人的にはEOS RおよびRPの後継機はよ、それがEOS Rシリーズの主力機。と思っていたのですが、そうするとボリュームゾーンがEOS R6から数万円下がるだけ、という判断もあるのかも知れません。
そうそう、決算資料にも「RFレンズについても、特に「R5」「R6」の発売以降、増加したフルサイズミラーレスユーザーがレンズを買い求める動きが加速しており、一部製品では供給が追い付かない状況です。」とあるように、RFレンズのラインアップがかなり充実したのは大きいと思います。
RFレンズ、高価いよ。と言いながら、1年前に較べてワタシでもレンズが増えているんですから(合わせるとボディ1台分にはなりそう)。
SONYのように、サードパーティのレンズが豊富だと、特徴や予算でいろいろな選択肢があって羨ましいのですが、現時点ではRFマウントレンズは「ほぼ」純正一択。
だから面白くないんだよ、というマニア層も多いと思うし、それに同意する部分もあるけれど、これが売上の上方修正の元なんだろうなあ(笑)
キヤノンの株買ったら、株主優待でレンズ30%オフチケット、とかないですかね・・・。
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