先日ヨドバシでReally Right Stuff (リアリーライトスタッフ)のテーブル三脚をみて、うひょーとなったワタシは、ひそかに(でもないけれど)スチル用の三脚として検討していたジッツオのマウンテニアの競合としてRRSも比較検討対象に加えている。
で、頼んでいたPeak Design バックパックが入荷しましたと連絡貰ったとき、送って貰わずに月島まで取りに行くことにしたのは、送料をケチったわけではなく(送料無料です)どちらも輸入代理店が銀一なので実物をじっくり触ってみるためだったりします。
で、銀一の方と打ち合わせのフリをしつつ、いろいろ触ってみましたRRS。
その日は使わないEOS-1D X Mark IIに大口径のEF50mmF1.2Lをつけてわざわざ持ち込んだのも、比較的軽いOM-D E-M1 Mark IIではなく自分の持つなかでもっともヘビーな機材で試さないと意味ないと思ったから(じゃあ、もっと重いレンズを付けろよ、というのはご尤もですが)。
試したのはRRSのなかでも最も小型軽量の脚 TQC-14 と 同じく最も小型軽量のボール雲台 BH-25LR
両方あわせても1,411gと普通のトラベル三脚の重量とサイズなのに、その剛性感たるや見事で、EOS-1D X Mark IIがぴくりともしません。
ボールヘッドは見た目の華奢な印象とは異なりロック時の固定感が素敵。それでいてロックを僅かにゆるめると適度な粘りでスムーズに動くあたりの緻密な感じも◎。
ただし、フリクションコントロール機能はつきません。ここはコンパクトなGH1382QDでもフリクションコントロールの効くジッツオに魅力を感じる部分。
開脚度をコントロールするラチェットストッパーの動きと操作感は自分の触ったことのある三脚のなかでは最もスマートでよい感じ。
指を挟む怖さが皆無(笑)
で、ヨドバシで見た恐ろしく高価いテーブル三脚、TFA-01Ultra & BC-18 ポケットポッドも触ってみた。これもEOS-1D X Mark II載せても微動だにしない。
脚は華奢なのに。素材はアルミニウムらしい。
わざとバランスの悪い仰角や俯角を取ってみたけどこれも楽勝。
(とはいえ、脚の出す方向によっては転がるかも)
ちなみに雲台はBC-18。本国ではそれぞれ単品販売(キットもある?)けど、日本ではキット仕様のみかも。
で、この雲台部、プレートがない(別売り)
というよりRSSの雲台自体、みなプレートは別売り。
RSSはもとは創業者のブライアン・ガイヤーが、既製品のプレートに満足できず、自作の高品位プレートを制作、販売はじめたのがはじまりだとか。
それゆえ、プレートは基本的にカメラの機種専用。
という訳でEOS-1D X Mark II専用のL型プレート B1DXMkII-L set。え?税別42,000円!
たしかに、吸い付くような一体感、触感の滑らかさは圧倒的な精度だけど、EOS 5D Mark IVと併用しようとしたら42,000円(Lプレート)か12,000円(ベースプレート)がさらに必要なのか。さすがにそれは・・・_| ̄|○
さらに問題があって
EOS-1D X Mark IIにはケーブルプロテクターが付属しますよね。USBケーブルでテザー撮影したり、HDMIで映像を外部モニターで確認したりするときには必須(事故防止には)ですが、
ケーブルプロテクターを固定した状態ではEOS-1D X Mark II専用のL型プレートB1DXMkII-L setははまりません。EOS-1D X Mark IIの端子カバーが干渉するのです。
この写真を見て分かるように、B1DXMkII-L setはきちきちで精度をだしていて、端子カバーはフルオープンせずに使う分には問題ない(7〜80%くらいひらくのでケーブル自体は運用可能)のですが、ケーブルプロテクターはカバーのフルオープンを必要とするのでNGなのです。
これではRSS買えない(買わない言い訳ができたかも)。もちろんケーブルプロテクターを使わないという対策も可能ですが、ケーブルプロテクターってケーブルの抜け防止ではなく変な力が加わったときの折れ防止というか、端子保護がメインです。
端子やられると修理代、けっこう高額なのです。
(EOS 5D Mark IIでは基板直づけだったのでメイン基板交換でした。たしかEOS 5D Mark IIIからブリッジが入ったのでそこまで高価くはなくなったハズですが)
銀一の担当者の方は、RSSにフィードバックしてくださると言っていましたが、いまでも超がつくほどの品薄のRSSなのでいつになることやら。
という訳で、魅力的だけど、ざっと試算したら高価いと思っていたジッツオのさらに倍近いRRSでした。うーむ。
あ、日本の銀一に記載のないビデオ雲台タイプの三脚ですが、担当者の方に訊いたところ、順次扱っていく予定だそうです。
(なにしろRSSは製品だけで何千とあるらしいので)
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