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BenQ PD2700Q リーズナブルなデザイナー向け実力派ディスプレイ【AD】

デジタルで写真や映像、デザインを扱うとき、もっとも重要なデバイスがディスプレイです。高性能なカメラ、鮮やかなグラフィックも、正しく表示できるディスプレイなしにはベストな仕上げは出来ません。ディスプレイのクオリティは作品のクオリティを左右する重要な役目を担っています。

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BenQ PD2700Qは高い表示品質とデザイン作業に向いた機能を搭載しつつもリーズナブルな価格帯にある非常にコストパフォーマンスの高いデザイナー向けディスプレイです。
BenQ PD2700Q 製品ページ

この記事は、reviews(レビューズ)より依頼した企画です。

このエントリーは記事広告です。執筆までにおよそ1ヶ月弱、PD2700Qを実務で試用して感じた部分へのレビューです。弱点も含め書かせて頂いています。
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最初にBenQ PD2700Qのアウトラインをおさらいしておきましょう。この製品の立ち位置を理解した上でレビューするのが、大事だと思うからです。
ベンキュー社は非常に多くのディスプレイラインナップを持っていて、それぞれ特定の用途に最適な機能を搭載しているのが特徴です。ゲーム、オフィス、マルチメディア・・・と分類されたラインナップの中でPD2700Qはデザイナー向けにカテゴライズされています。高精細なグラフィックスを扱う用途をメインに据えた、高解像度(2560x1440pixel)、10ビットの色深度、カバー率100%のsRGB、Rec.709はじめ多彩な色空間プリセット、DualView機能、ピボット機能、フリッカーフリーを特徴とする高機能ディスプレイです。

以下
・基本機能 PD2700Q アウトライン
・ハードウエア仕様
・ピクチャーモード
・デュアルビューモード
・画質
・総合評価
の順で見ていきます。

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PD2700QはWQHD(2560x1440pixel)の解像度を持つ27inchディスプレイ。
ベゼル幅は標準的で写真のように横幅641mm、高さは最も低くした状態で417.3mm、高くした状態で547.3mm。上下昇降幅は130mm。この130mmの上下可動幅はかなり有効で、後述する25°のチルト幅と合わせデスクや椅子の高さからくるディスプレイ面と顔の高さ合わせに充分な可動幅を持ちます。

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側面から見た可動幅。上下に130mm、チルトに25°(-5°〜+20°)。

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そして高さいっぱいに上げた状態から90°回転させるピボット(縦横90°回転)機能を持つのも大きな特徴。PD2700Qは同種のディスプレイの中ではかなり軽量な部類に入るため、回転がスムーズなのも好印象。

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90°縦表示したPD2700Q

写真から分かるように、本レビューはMacにPD2700Qを接続して試用しています。MacOSは10.12.5 Sierra。PD2700QはMac OS Compatible‎とWEB製品ページに記載されている一方、ユーザーガイドには「BenQ LCD モニタの利点を最大限に生かすには、BenQ LCD Monitor CD-ROM に格納されているBenQ LCD Monitor ドライバをインストールする必要があります。」とあり、にもかかわらずそのドライバはWin用でサポートページ等を見てもMac版の提供はありません。

これについてベンキュー社に問い合わせしたところ、「Mac OSではドライバ不要」でWin版のみ同梱されているDisplay Pilotソフトウェアについても「これによりインストールしないとできない機能やクオリティに影響することはございません」との回答を頂きました。

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映像入力は3系統、HDMI、DisplayPort、Mini DisplayPort。このほかにUSBアップストリームが1系統、ダウンストリームが2系統、ヘッドホン出力が1系統あります。

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USB端子はHUB的に使用でき、PC本体がディスプレイから離れている場合、便利ですがUSB 2.0規格なので速度的にカードリーダーやストレージといったデバイスを繋ぐ用途には向きません。マウスやキーボードといった低速デバイス用と割りきる必要があります。ここはちょっと惜しいなあと思うところです。

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液晶パネルはIPS方式のパネル。この価格帯の製品はTN,VAパネルも多い中、表示品質に優れるIPS液晶を使っています。一般的にIPS液晶はTN,VA液晶に較べコストが高いものの表示品質に優れ、視野角が広いのが特徴です。
PD2700Qも上下左右の視野角178°を持っていて、見る角度で色が転ぶことが少ないのが◎。ここがデザイナー向けとされる所以でしょうか。

視野角が広いと制作作業時はもちろん、複数の人間がならんで同じ画像を見ながら評価や打合せをするときに見ている色がズレないというメリットがあります。

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逆にIPS液晶はTN,VA液晶に較べ原理的に応答速度が遅い弱点もあります。ゲーム用途に特化したディスプレイがTN,VA液晶を採用するのもそこに関係があると思います。しかしPD2700Qは公称応答速度4ms(GTG:中間階調応答速度)‎とゲーム特化型に較べるとやや遅いものの、実用十分な応答速度を持っています。グラフィックスやデザイン用途では問題にならないはずです。

MacBook Pro(Late 2016)のセカンダリーディスプレイにPD2700Qを接続して、ミラーリング。同じQuickTimeムービーを再生した例。

接続はMacBook ProのUSB-CをTUNEWEAR ALMIGHTY DOCK C1を介してHDMI出力したものを(PD2700Q同梱ケーブルで)PD2700Qに接続しています。動画は1920×1080 / 60Pで撮影していますので、一コマの差は0.016秒となります。

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上記ムービー再生時、PD2700QはRec.709モードで表示を行っていました。PD2700Qの大きな特徴のひとつが高精度の色表示。
特にカバー率100%のsRGBと、HDTV(ハイビジョン)の基本色空間であるRec.709をボタンひとつで切り替えることが出来るイージーオペレーションは、手軽に、かつ高い精度で色の確認、および補正作業ができることに繋がっています。

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これらピクチャーモードの切明をはじめ、各種設定を行うのがOSD機能で、PD2700Qの場合は横位置のとき、向かって右の側面に電源オンオフを含む6つのボタンがあり、画面に表示される表示とボタンの機能が1対1で連動する分かりやすいインターフェイスになっています。
・・・のですが、前述のピボット機能を使ってディスプレイを縦に回転させるとき、つい触って設定が変わったり電源を落としたりしてしまうので、ピボットを多用する場合には、OSDロック機能を使って、ボタンを無効にするのが良いかも知れません。

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コントロールボタンを無効化するOSDロック機能。
なお、OSDの表示は18の言語設定が選べます(この図は日本語を選択した状態)

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ピボットしてPD2700Qを縦表示にすると操作ボタンは下位置にきます。この状態でボタン操作およびOSD操作は困難なので、やはりPC上からコントロール出来るDisplay PilotソフトウェアはMac版も欲しいというのが正直なところです。

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ピクチャーモードプリセットはユーザー設定を含む9種類。
前述したsRGB(カバー率100%)、Rec.709のほか、スタンダード、CAD/CAMモード(コントラストが高く、線の視認性が高い)、デザインモード(英語OSDの場合は「Animation」と表示されます)(暗部のディティールを持ち上げる:10段階の調整機能付き)、ダークルーム(暗室)モード(スタジオなど照明を落とした環境下での作業に適したディティール優先)といった特徴的なピクチャーモード、さらにブルーライトカット、エコモードといった事務ワーク時に、目や消費電力に優しいプリセットを搭載するなど、簡単な操作で充実した使い分けが可能です。

表示を撮影しているのであくまで参考イメージですが、ピクチャーモードによる表示の違いをご覧下さい。

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そしてPD2700Qの真骨頂と言えるのが、この充実したピクチャーモードを画面を二分割にして同時表示するDualViewモードです(写真は英語版OSDです)。

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DualViewモードは写真のように画面の右半分、左半分に違うピクチャーモードを設定できる機能で、ベンキュー社のディスプレイラインナップのなかでも、DualViewモードはデザイナー向けにカテゴライズされるPD2700Qおよび32型のPD3200Uにしか搭載されていないモードです。
本来はCAD作業時などで、操作画面はCGラインが見やすいCAD/CAMモードにしてレンダリング結果をsRGBでプレビューするといった使い方が想定されているようですが、動画素材の展開で映像用のRec.709の色味とWEB用にsRGBをチェックするといった用途にも有効だと感じます。
そのような目的には従来はディスプレイ自体を2台用意するしかなかったので、コスト、設置面積の観点からもメリットの大きな機能だと思います。

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もちろんユーザー設定画面を割り当てることも可能なので、アイディア次第で様々な使い方ができそうです。なお、あくまでひとつのデスクトップを半分づつ違うカラーモードをあてる機能で、2系統の入力を2画面にして表示する機能ではありません。念のため。

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スペック表に記載はないものの、液晶表面はノングレア系の光沢のないもの。反射による映り込みも鈍く拡散するタイプ。さらにちらつきのないフリッカーフリー仕様なので長時間の作業においても眼の疲れが少ないのも特徴です。
ディスプレイの品質は眼への負荷の多寡の側面も大きいと考えているワタシにはポイントが高いところ。前述のピクチャーモードにブルーライト抑制プリセットがあるのも◎

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このように画質も良く、機能、使い勝手も充実したPD2700Qですが、ハードウエアキャリブレーションを含めたフルスペックのカラーマネジメント機能は搭載されていません。
そのような厳密な用途には同じベンキュー社のディスプレイでもカラーマネジメントカテゴリーの製品(SW2700PT等)を選択すべきだと思います。

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PT2700Qはヘッドホン端子を持っているのは前述しましたが、ヘッドホンを掛けておくためのフックも付いているのはユニーク。
デスク上はどうしても散らかってしまいがちなので、こういう小さなギミックが嬉しいものです。

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IPS液晶を採用し、色表現、色の精度、といった画質のクオリティが高く、さらにDualViewといった独創的な機能を持ちながらも5万円前後の実売価格のPD2700Qは同価格帯のディスプレイの中では群を抜いたコストパフォーマンス製品と言っても良いでしょう。
なによりもベーシックに表示品質の良さが感じられる本機は実用性の高いデザイナー向けの中堅ディスプレイとして高い評価に値する製品だと思います。

以上、BenQ PD2700Qを実際におよそ1ヶ月使ってみてのレビューでした。
なお、ベンキュー社には製品試用などのイベントに参加できるBenQアンバサダープログラム があります。
実際に製品を試した上で購入したいといった場合に有効なプログラムです。
BenQアンバサダープログラム の案内

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