EOS 60Dの販売が始まった。出足は好調らしい。本格派エントリー機という微妙なセグメントにちゃんとニーズはあったんだなあと思う。たしかに今「がんばってEOS買ってムービーやりたい」って相談されたら、EOS 5D Mark IIにMacBookProじゃなく、EOS 60DにiMacを薦めるだろう。レンズキットもいいけど、50mmF1.8でいいから単焦点1本つけて。
それはともかくEOS 60Dレビュー。今回は縦位置バッテリーグリップBG-E9篇である。
キヤノンのWEBに掲載されているお知らせをみると、BG-E9は注文殺到で供給不足らしい。とくに生産上の問題やトラブルとは聞こえてこないので本当に予想以上にオーダー率が高いのだろう。
たしかにこれまでのバッテリーグリップとはデザインが一新され一体感が大きく高まった。従来は銀塩時代の「モードラつけました」「ワインダーつけました」って感じの延長線の「アーマードパーツ」だったが、流れるようなラインで(というと言い過ぎか)ボディと一体化する。
底面(使用時にはグリップ部)は大型化した印象。比較した訳ではないが、持った感じの印象ではEOS 5D Mark IIのトランスミッター(WFT-E4IIB)より底面部が分厚く、逆にグリップの切り込みが深くなってがっしり握る感じになった。
(すみません、EOS 5D Mark IIのバッテリーグリップは持ってないのでトランスミッターグリップとの印象比較です)
撮影:クマデジタル氏
BG-E9装着時の背面をみると、独立したジョイスティック型マルチコントローラーが廃止された理由がよく分かる。縦位置グリップ使用時には指が届かなかった従来のマルチコントローラーに対し、サブ電子ダイヤルの内周部に移動した新しいマルチコントローラーは縦位置でも横位置でも等距離にある。縦位置グリップ使用時でも同じ操作感を提供しようという設計思想だろう。
それは理解できる。。。んだが・・・・
新設のクイック設定ボタン(Qボタンね)は、縦位置グリップ使用時には指が届かないのはどうなのかな。。。
撮影:クマデジタル氏
BG-E9は小技も効いている。縦位置グリップはどれもカメラボディのバッテリーボックスに通電ユニット?を差し込む方式(閑話休題なのだが、本体底面のコネクタから電源供給できないのかな。本体バッテリーパック挿れたままグリップ付けられれば脱着も楽だし)なので
カメラボディの電池蓋を外す必要がある。
で、BG-E9はその外した電池蓋を格納する場所が用意されているのだ。いいね。
EOS 40Dのバッテリーグリップにはすでにその機能があるとコメントいただきました。す、すみません。。。。小技が効いてるのは昔からのようです。。
BG-E9はバッテリーを直挿しせずにマガジンに装着して付ける。
あきらかに一手間増えると思うのだが、防滴性向上とかのメリットでもあるのかなあ。この辺は聞き忘れた。
「 BG-E9がマガジン式になったのは、グリップを細くして握りやすくした形状の都合じゃないですかね。」とtwitterでコメントいただきました。なるほど、確かに!(追記)
バッテリーパックLP-E6を2個装着できるが、1コでも問題なく使用可能。単3形電池もOK.。
60D自体の背面デザインとあわせて考えられた形状、デザインだと思うが、装着するとまさにバルキリーとアーマードバルキリー、ザクとドムくらいサイズも存在感も変わる。
ファーストインプレッションで書いたように、ワタシは60Dのコンパクトさに魅力を感じているので、爆装したF-16みたいになっちゃうグリップは付けないかなあ。
60D+BG-E9なら、ノーマル装備のEOS 5D Mark IIもっていけばいいと思っちゃうだろうからなあ。
と、身も蓋もないことを書いてしまったけど、縦位置グリップは欲しいよねえ、って人にはいいと思う。>BG-E9
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どもです。
あのーですね。
電池蓋の収納は、7D用のグリップはもとより、40D用のグリップでも収納できました。。。
がーん。。。」
知りませんでした。感謝。
訂正します。。。