家庭用ビデオでも三脚選びは難しい。原理原則から言えば、がっしりした(結果的に重い)脚に(ビデオなら)オイルフュールドヘッドのビデオ雲台となるが、それじゃ旅行や普段使いでは使われずに死蔵されるのが目に見えている。
コンシューマービデオカメラが小さく軽くなり、手振れ補正がかなり強力になった近年、旅行や普段使いにはテーブル三脚でいいんじゃないかなあ、というのがワタシの(現状の)考えで、スチルにも動画にも使えるSLIK プロミニを使うことが多い(EOS 5D Mark IIの時はULTRA LUXi miniも多いな)
GP-AVT1はスチル利用は考えない小型ビデオカメラ専用のテーブル三脚。
いや、ソニーは三脚機能付きシューティンググリップと呼んでいる。
昨年の8月に出たアクセサリーだが、先日購入。これがなかなか優れものだった。
通常はグリップ。リモコン機能が付いているがAVリモート端子接続になるのでリモコン機能に関してはソニー専用となる(後述)。
雲台部はビデオ専用なので上下方向の首振りのみ。
以前のエントリー(CX550V 三脚穴移動の意味)で書いたようにCX550の三脚穴はボディ前方にあるので、GP-AVT1を付けていてもメモリー交換が可能(内蔵メモリーが64GBにもなってしまったCX550ではあまりその必然性が感じられないが)
AVリモート端子でカメラと接続。AVリモート端子はソニーでも比較的新しい端子規格でワタシの愛機のA1J(ベースモデルHC1)では、端子自体はあるもののリモート機能は使えない。たしか、次のHC3からリモート兼用になったと思う。
もちろん、CX12はじめ、AVCHD時代は大丈夫。
グリップとして使用時はこんな感じ。ハイアングル、ローアングルにも自由度が高いが、こいつの真骨頂は三脚機能付き(とソニーが言う)部分だ。
グリップの部分が・・
ガウォーク形態にトランスフォームして・・(違う)
テーブル三脚モードになるのだ。
しかも質量は114g(カタログ値)と、テーブル三脚としても非常に軽く、鞄に入れておくのに抵抗がない。カムコーダーが小型軽量化したからこその製品だ。
リモコン機能は、録画のスタートストップ、ズーム、PHOTOボタンと標準的だが、リモコン機能の便利さはとくにコンシューマー機において有効だと思う。
ただ、個人的に「?」なのは
ズームレバー(2段階速度切換もすばらしい)は、上がT(テレ:望遠)下がW(ワイド:広角)なんだけど、
CX550Vの液晶パネルズームは上がW、下がTなんだよね。
(CX12も同様)
これは GP-AVT1と併用するとけっこう間違える。なんでこうなってるのかなあ。
ちなみにシーソーレバー時代のハンディカム(写真はいまも持ってるTRV900)は前方がT、後方がWで GP-AVT1と同じ。
微妙な謎は残しつつ、でも、 GP-AVT1、ソニーのAVCHDハンディカムユーザーなら絶対お薦めだと思う。うん。
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