キヤノンのビデオカメラの命名則はいまひとつ分かりづらい。このiVIS HF S21は、昨年夏にレビューしたHF21のS(スペシャル?)版ではなく、同じく昨年夏レビューしたHF S11の後継機だ。さらにS11とS21ではS21が上(新しい)が、M31とS21ではS21が上。わかりにくいな〜(笑)
さて、今回はHF S21の進化した手ブレ補正を検証する。
(編集およびYouTubeアップロードは、アップルのFinal Cut Pro 7 でProRes 422 LTを使用)
なお、HF S21は発売前なので、使用したものは先行量産モデルもしくはテスト用βモデルとなる。実際の量産機とはチューニング等の関係で挙動が異なる場合がある。あらかじめご了承頂きたい。
HF S21の手ブレモードは、従来からある「スタンダード」HF21/HF S11から搭載された「アクティブモード」そして今年のHF M31/HF S21から搭載された「パワードIS」がある。
それぞれを比較するために、今回は室内で動かないブツ撮りを行う。
HF S21とほぼ同じ全長の「アンドロメダ」。いや、被写体に大きな意味はないが(笑)こういう趣味に走ったテスト素材を使えるのが、商業誌でのレビューと異なるお楽しみだったりする。
アンドロメダから約1.5m離れて座り、片手でカメラをホールド、ほぼアンドロメダが画面横方向いっぱいになるようにズームしたところで、手ブレ補正モードを切換ながら撮影した。
手ブレ補正の威力が実感できるが、意外にもスタンダードとアクティブの差が少ない。去年のHF21レビューの時はあんな絶大な差が感じられたのに。だ。
で、キヤノンの解説を読むと
ダイナミックモード
iVIS HF M31/HF S21のワイド端での補正範囲が14倍。テレ(望遠)端での効果は従来機相当。
え?ええ?そうだったっけ?
ダイナミックモードは広角で効果的なモードらしい。たしかに、去年夏のテスト動画は広角で撮った(偶然です。面白いの、撮りたかったから)。
上記の解説を信じるなら、望遠側では効果の薄いダイナミックモードを補完する手ブレ補正が、このパワードISということになろう。
んで、このパワードIS(なんかパワードスーツみたいな名前)、
パワードISボタンを押している間、補正機能が効果発揮し
な機能なのだ。フルレンジで使うにはデメリットもあるのだろうか?
で、さらに、このパワードISボタンが液晶の横に付いてる、ってことは、パワードIS時には、必然的に両手ホールドになるという上手いというかズルイ(笑)というか、な仕様。
効果は上記の動画を見て分かるように絶大。パワードISの名前は伊達じゃない。
手ブレ補正の進化では、ライバルのソニー新型機も話題だよね。
というわけで、SONY HDR-CX550Vでも同条件でテストした。
結果は近日公開。
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