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Mac Pro 2019のThunderbolt3 ドック レビュー:OWC 14 Port Dock

Mac Pro 2019は「デスクトップ」機なんだけど、Power Mac G5とほとんど変わらないサイズと重量はデスク「トップ」じゃなくて、机の下や横に置かれることが多いと思う。そうするとどうしてもI/Oポートが遠くなって面倒なので、BOB(って言い方、最近は使わないんでしたっけ?)で手元近くにI/Oを延長したい。
そこでThunderbolt3 DOCKの出番になるのだけど、今回、縁あってOWC社から同社のTB3ドック、OWC 14 Port Dock (OWC 14ポート ドッキングステーション) Thunderbolt3 をサンプル提供頂いたのでファーストインプレッション的なレビューを書きます。主に
・Mac Pro 2019との組み合わせによる使い勝手
・SDカードリーダー部の性能
が今回の主題です。

OWC 14 Port Dock_01

OWC 14 Port Dock (OWC 14ポート ドッキングステーション) Thunderbolt3
リンクは後述する理由からAmazonですがアフィリエイトは埋め込んでいません。mono-logueではコンテンツ本文中にアフィリエイトリンクは含みません。このレビュー執筆にあたり、OWC社より製品の提供を受けていますが、それ以外の報酬(ギャランティ等)はありません。また、レビュー内容の依頼、事前チェック等もありません。OWC担当者には感謝をしつつも、レビュー内容はフェアなつもりです。内容に誤りや事実誤認があった場合、修正の上、変更箇所を明示します(誤字脱字の修正を除く)。
これらの運用ポリシーについてはhttps://mono-logue.studio/policyをご覧下さい。

OWC 14 Port Dock_02

前述のように本体が巨大だと手元から遠くなりがちで、USBメモリやモバイルSSDの抜き差し、古くはDVカメラのキャプチャーなど、I/Oポートにアクセスするたびに席を立つのは面倒くさい。ましてMac Pro 2019はG5型デザインに先祖返りした結果、ポートが背面になっちゃって超不便。天板にTB3(USB-C)が2ポートあるけどUSB-Aは背面だけだし、それだって2ポートしかない。
ヘッドホンジャックだって背面なんですよ。しかも1ポート。スピーカーと映像編集時のヘッドホンとどう切り替えろと?(ここはMac Pro 2013の方がオーディオ2ジャックある分良かった)
というか、選ぶGPU構成にも寄るけれどI/Oポート、少ないですよね?取りあえずUSB-C(10Gb/s)互換のTB3に集約したから、自分で変換するなりパラうなりして。って感じで。

OWC 14 Port Dock_03

フロント。筐体下中央付近にブルーに光っているのが通電LED。見えにくいですがその右に光るのがホストコンピュータの接続LEDです。どちらもOWC 14 Port Dockの下面に付いていて奥ゆかしく?稼動中をアピールします。
フロントにあるI/Oは向かって右から
・USB-A ×1ポート(USB 3.1 Gen 1 )
・USB-C ×1ポート(USB 3.1 Gen 2 )
・ヘッドホンジャック ×1(マイク入力兼用)
・SDカードリーダー ×1(後述しますがUHS-II対応)
・microSD カードリーダー ×1

OWC 14 Port Dock_04

リアにあるI/Oは向かって右から
・DC入力(電源)
・Mini DisplayPort 1.2 ×1
・Thunderbolt 3(USB -C)85W ×1
・Thunderbolt 3(USB -C) ×1
・ギガビットイーサネットポート ×1
・S / PDIFデジタルオーディオ出力 ×1
・USB-A ×1ポート(USB 3.1 Gen 1 ) ×4

ここで製品リンクをなぜAmazonにしていたか、なのですがOWC 14 Port Dockの日本語製品ページ、写真も説明も間違っている(旧製品?)のです(まさかw)。Amazonの方は正しい(英語ページと同じ)なのでそちらにリンクしました。早晩、修正されると思いますが、旧製品(OWC 13 Port Dock)との違いは、
・増えたポート USB-C ×1ポート(USB 3.1 Gen 2 )microSD カードリーダー
・減ったポート FireWire800 ポート
フロントのUSB-Cの増設は◎で製品アドバンテージを大きく向上させていると思う。microSDはGoProやドローンを日常使いしてるひとにはいいけれど、ワタシはどちらも自分では持っていないので・・。FireWire800は流石にレガシーではあるんだけど、DVデッキ繋ぐには便利なんですけどねえ。

OWC 14 Port Dock_18

OWCの製品に限らず、TB DOCKはMacBook Proでの使用を想定されて作られている部分が大きく、ギガビットEthernetポートなどはMac Pro 2019運用では使わないはず。いまは書斎にアンプも無いのでS / PDIFも無用の長物になりそうです。ヘッドホン端子はこれでMac Pro 2019の裏から長々とケーブルを引っ張る必要がなくなって恩恵大きい。Mac Pro 2019のオーディオ端子にアクティブスピーカー繋ぐ手もありますし。(ビデオ編集で使うのでレイテンシの発生しうるBT系オーディオは使えません。

逆にMini DisplayPortは嬉しい端子で、写真のデュアルモニターの右側、BenQ SW270Cは最新モデルなのでUSB-Cで気持ちよく繋がるのですが、左のEIZO CG277は古いのでDVI-D,HDMI,DisplayPortしかなく、さらに簡易4K表示ができるのはDPのみなので、DisplayPortで繋ぎたかったのです。まあ、変換すれば良いとは言え、なるべく余計なことをしない接続がいちばん安全なのは言うまでもないことで。

USB-A(しかもUSB 3.1 Gen 1 )が前後あわせて6ポートというのは使い勝手がかなり良くなります。モバイルHDDやSSD、タブレットにプリンターといったものを挿しっぱなしでよくなるので。ただし、設置場所考えないと、デスク上にたくさんのケーブルが横たわることになります。うちでは取りあえずMac Pro 2019横の机の縁に設置、ケーブルをサイドに落として即席のケーブル受けでフォローする形にしました。この辺りは今後追々改善していきたいところ。

OWC 14 Port Dock_05

Mac Pro 2019 付属のキーボードとのサイズ比較。

OWC 14 Port Dock_06

Mac Pro 2019の天板に載せてみたときのサイズ感(横)
だだし、この置き方だと事実上刺さったケーブルでMac Pro 2019の電源ボタンを塞いでしまうので現実的ではありません。

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Mac Pro 2019の天板に載せてみたときのサイズ感(縦)
こっちは電源ボタンどころか、Thunderbolt3ポートも塞ぐのでナイですが、サイズのイメージはいいかもですね。OWC 14 Port Dockの横幅はMac Pro 2019のそれより1cm強、広いです。
さらに・・・

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ACアダプターがこのサイズ。重さもOWC 14 Port Dock本体より重い感じ(すみません、ハカリが無かったので持った感触です)。OWC 14 Port Dockの公称重量が500gですから、あわせると1キロを超す周辺機器となります。重いよ、と思いつつ、OWC 14 Port DockはTB3ポートから85W給電のできるドックで他のUSBも含めて稼動させるため、ACアダプタは180Wタイプという大出力のモノ。

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さて、OWC 14 Port DockにはSDカードスロットが搭載されていてカードリーダーとしても使えます。SD、マイクロSDで写真用途の7〜8割はカバーできてしまいそうなので、実用上のメリットは大きいはずです。ただ、SDXXというカードは名前とガワこそ同じものの、中身もフォーマットも大きく異なる規格。mono-logueを読んでる奇特な方は分かってると思いますし、そうでなくてもSDXCしか使っていないんじゃないかと思います。
でもSDXCでもこの両者には大きな違いがあります。速度?はもちろんお約束の3倍速いやつですが、それ以上に重要なのがUHS-I(右)かUHS-II(左)か。この両者、物理的にピン数が違う(下位互換あり)し、仕様上の転送速度も3倍。

OWC 14 Port Dock_10

これ、カードの差は(価格も含め)大きいのですが、カメラが対応しないと過剰速度なだけでメリットはあまりありません。そして同様にカードリーダーも対応していないと意味がありません。
写真左から
サンディスク イメージメイト™ プロ マルチカード リーダー/ライター
サンディスク イメージメイトオールインワン USB3.0 リーダー/ライター
OWC 14 Port Dock 搭載のカードリーダー
実はOWC 14 Port Dock、UHS-IIに対応しているのかいないのか、記述が見つけられなかったので不安だったのです。非対応ならこのカードリーダー部分は事実上封印の非常用になります。

結果

OWC 14 Port Dock_11

OWC 14 Port Dockは、ちゃんとUHS-II対応のカードリーダー機能を持っていると思います。これでSDカードの時はもうカードリーダーを繋がなくて良さそうです。ってか、OWCのリーダー使うのがいいよ、ってこと。
もちろん、UHS-Iのカードだと、どれを使っても同じです。逆に言えば、EOS RのようにUHS-IIカードがほとんど不要(4K All-I設定時のみ必要。IPB時は不要)なカメラでも、UHS-IIカードを使ってOWCもしくは対応のリーダーを使えば、データの取り込み速度「だけ」は「3倍」なのを覚えておくのも良いと思います。

OWC 14 Port Dock_12

あ、上記の計測、OWC 14 Port Dock自体がボトルネックとなっている可能性はあり得るため、サンディスクのUHS-II対応リーダーをMac Pro 2019に直接接続しての計測も行いましたが、有意差はありませんでした。
OWC 14 Port Dock、安心して使って良いと思います。

OWC 14 Port Dock_13

で、OWC 14 Port Dock、Thunderbolt 3ケーブルが1本、付属するのですが、これが50cmのもの。たしかにMacBook Pro等で使う場合、ケーブルが長いと邪魔なのですが、Mac Pro 2019で使う場合は短いです。

OWC 14 Port Dock_14

ワタシの環境だとデスクサイドに台座(フレームラック)を組んで50cm上げた形でMac Pro 2019を設置したのですが、それでも付属のTB3ケーブルを背面上段のTB3ポートに取るとパンパンです。

OWC 14 Port Dock_15

ので、アップル純正のTB3ケーブルを買ってきました。
80cm4,950円(う〜ん)。

OWC 14 Port Dock_16

30cmの差は見た目の余裕に繋がりますが、これでも手元まで持ってくるのは厳しいでしょう(前述のケーブルが複数、這うのがイヤで手元は諦めていますが)。
MacBook Proだと50cmで充分なのは分かりつつ、OWCさんにおいては100cmのTBケーブルを同梱したOWC 14 Port Dock for Mac Pro 2019を2,000円アップくらいで用意して頂けないかなあ(笑)と思います。

OWC 14 Port Dock_17

Thunderbolt DOCKは採用ポートの種類と数で、事実上、選択肢が決まってしまうくらい、個々のニーズによる製品だと思います。が、OWC 14 Port Dockは、Mac Pro 2019の巨艦ゆえの小回りの不自由さを補う、フリゲート艦みたいなポジションが似合うなあと思いました。
ザクにはザクのプライドと立ち位置があるのです(アレ?)

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