この春のコンシューマービデオカメラは各社ラインアップが豊富。その勢いの中、フラッグシップモデルもかなりがんばってるのが今年の特徴。ソニーは広角化と24Mbpsモードの採用、キヤノンは虹彩絞りを初めとする画質ブラッシュアップ、パナは60P、アプローチは様々だが、画質重視の傾向は好ましい。
みんぽす経由で、キヤノンのフラッグシップモデル iVIS HF S21をお借りしたので、順次レビューをしていこう。
なお、iVIS HF S21は発売前のモデルを借りている関係で、実際に発売される量産機とは異なる可能性があります。まあ、今回紹介する外観部分ではほとんど差違はないと思いますが、細部の仕上げや印字等は違うかも知れません。そのあたりはご注意くださいませ。(2010.03.09.追記)
ちょうどソニーのフラッグシップモデルHDR-CX550Vも滞在中。せっかくなのでいろいろ比較してみたい。
届いたばかりなのでまずは外観から両者を比較する。この2機種、なんか印象が近いのだ。
Canon iVIS HF S21
幅75×高さ74×長さ148mm 520g(付属バッテリー装着時)
SONY HDR-CX550V
幅66×高さ74×長さ143mm 490g(付属バッテリー装着時)
横幅が約1cm大きい分、HF S21が一回り大きく感じられるが、重さは差を感じない程度。
ただ、正面から見るとレンズ径が大きなHF S21の押し出しはなかなか。
HF S21はコンシューマー機最大の1/2.6型のCMOS(CX550Vは1/2.88型)。フィルター径はHF S21が58mm、CX550Vが37mmと大きな差。光学的にはキヤノンのこだわり感が圧倒している。その贅沢さに相応しい画質かどうか、楽しみ。
ちなみに焦点距離は、HF S21が43.5-435mm、CX550Vが29.8-298mmと同じ光学10倍ながら思想の違いが最も大きく出た部分。普段使いでは広角に強いソニーのアドバンテージは大きそう。(運動会だとちょっと物足りないかな〜)
アクセサリーシューは、両者ともメーカー独自規格のシュー。スライド式のカバーなのも同じ。昔は汎用シューじゃないとダメじゃんって言い続けてたが、このサイズでは汎用シューが搭載できるわけもなく、まあ、諦め。
今回はテストできないが、専用アクセサリーシュー対応のオプションはやはりソニーが充実してる。
ズームレバーはボディ上面後端。そのすぐ後に静止画ボタン、ビューファインダーと、おいおいOEMかと思うほど似た作り。ズームレバー横にキヤノンは電源ボタンを置くが、ソニーは電源を液晶パネル連動型として同じ位置にモードボタンを配置。
大きく?違うのが内蔵マイク。
HF S21がレンズ鏡筒左右に2chのステレオマイクを配置するのに対し、CX550Vはレンズ鏡筒上面に5.1chマイクを搭載。
ちなみにHF S21はオプションの外部マイクを使うと5.1ch記録に対応している。
マニュアル操作ダイアルもそっくり。
ただし、キヤノンは今回、タッチパネルオペレーションを本格導入してきて、それがかなり凝っているようだ(まだほとんど触っていない)。そちらの操作感も気になるので、おって検証。
メモリスロットは、HF S21はボディ横になんとダブルSDスロット。ダビングはむろん、リレー録画にも対応し、長時間録画を実現している。CX550Vはボディ底面に1スロットだが、Memory StickとSDの兼用スロットとなった。この現実的判断は英断だと思う。
後方から。
これも印象の似たルックス。
液晶パネルはCX550Vがやや薄い。
サイズはともに3.5インチで画素数もほぼ同じ。
おいおい、比較映像をレビューしていく予定。
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