クマデジタルさんが昨年秋にオーディオプレーヤーをiPhone 4からWalkmanに乗り換えたように、モバイルオーディオプレーヤーとしての音質差は圧倒的にアップルよりSONY。音にイマイチ弱いワタシでも聴き較べれば一目瞭然(いや、一聴瞭然か)。
んでもiPhone から乗り換えるつもりのないワタシは、ならばスーパーパーツを付けるしかあるまいと、オーディオテクニカのヘッドホンアンプAT-PHA31i を導入してみた。
ワタシがiPhone 4は純粋なスマートホンにしてオーディオプレーヤーとしてウオークマン等を併用しないのはプレイリストや使い勝手の問題ではなく、単純にふたつも持ちたくないから。
ポケットに余裕のある冬場はともかく、この季節、ふたつのデバイスを身体に下げたくないという理由に尽きる。
ゆえにヘッドホンアンプも大型筐体のものは最初から除外。
量販店の店頭でいくつか試し、iWOWはいま装着しているバンパーでは入らない(笑)のを確認しつつ、オーディオテクニカのヘッドホンアンプAT-PHA31i に落ち着く。
ドックコネクタの先に1mのコード、その先にリモコンを兼ねた本体。
定価12,600円。量販店で9,800円。amazon、価格コムで7,000円弱。
電源はiPhone 4から供給されるので電池不要。電池不要なので筐体も非常に薄く、要求仕様に叶うもの。なにしろコードを含め20gしかない。本機自体に電源オンオフがなく繋ぐと常に使用状態でスルーできない。iPhone 4のバッテリー消耗がどの程度増えるのかは未知。
iPhone 4にはドックコネクタで接続。ヘッドホン端子(iPhone 4の内蔵アンプ)を使わず原音に忠実な高音質・・というのがウリだが、あくまでアナログ出力経由。評価は後述。
アルミヘアライン仕上げの操作パネルは悪くないけど、ボタンはいかにもなプラで形状、配列が同じなため、指先だけでは判別は困難。
直づけコード(ドックコネクタ行き)の反対側にヘッドホン端子、という対称配置なので上下方向を間違えやすいのも原因かな。
裏面は大きめのクリップになっていて服や鞄に挟むことができる。
クリップの保持力はやや弱め。力がかかったとき、破損を回避して外れるのを優先してるように思う。
1週間ほどの使用段階でのインプレッション。
イヤホンはAtomic Floyd HiDefDrumとmoshi audio Vortexを半々で使用。
なお、iPhone 使用時には通話が出来ない(マイクが使えない?)的な記述があるが、電話の滅多にかかってこないワタシのところでは未検証(^_^;
使用すると確かに音圧はあがる。
ので、地下鉄や列車車内での音の解像感はあがり、音質向上感はある。・・・ものの、それが「原音に忠実な再生」かというとやや疑問。
電車の中ではイイ感じの音質向上に感じたが、深夜、自室で使ってみると音場が広がると言うよりはバスブーストに思えるし、高音域も広がるんだけど、その分、高音のS/Nが悪くも感じられる。
いや、まあ、iPhone 自体、オーディオプレーヤーとしちゃそんなもんだろ、という冒頭の話にも戻っちゃうのだけど。
Hi-Fiとか過剰に追求せずに、通勤時(ワタシ、通勤時間、長いんです)に心地良いオーディオ再生・・って形で使うなら、お薦めじゃないかと思う。
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アトミックフロイドに目が行って仕方がない